北陸新幹線の発メロ、JR西管内は沿線出身アーティストが提供

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JR西日本は北陸新幹線5駅で使用する発車メロディーの使用楽曲を発表。金沢駅ではPurfumeなどのプロデュースで知られる中田ヤスタカさんのオリジナル曲が使われる。
JR西日本は北陸新幹線5駅で使用する発車メロディーの使用楽曲を発表。金沢駅ではPurfumeなどのプロデュースで知られる中田ヤスタカさんのオリジナル曲が使われる。 全 1 枚 拡大写真

JR西日本は12月9日、北陸新幹線の糸魚川・黒部宇奈月温泉・富山・新高岡・金沢各駅で使用する発車予告音(発車メロディー)の使用楽曲を発表した。いずれも沿線出身の音楽家が制作した楽曲を採用する。

2015年3月14日に延伸開業する北陸新幹線長野~上越妙高~金沢間は、上越妙高駅を境に長野方がJR東日本、金沢方がJR西日本の運営になる。このうち境界点の上越妙高駅を除く金沢方の5駅について、JR西日本が沿線自治体と共同で検討して使用楽曲を決めた。

JR西日本によると、新潟県糸魚川市の糸魚川駅は同市出身の文人・相馬御風の作詞による童謡「春よ来い」。現在は同駅在来線の発車メロディーとして春季のみ使用している。

富山県黒部市の黒部宇奈月温泉駅は、「完全無欠のロックンローラー」で知られるバンド「アラジン」の元ボーカル(グレート高原)で、富山市出身の作曲家・高原兄さんが制作した「煌~水の都から~」を採用する。

富山駅は、富山県射水市出身の音楽プロデューサー・須藤晃さんが制作したオリジナル曲。「富山の豊かな自然に育まれた清流や穏やかに流れる水の調べと、ガラスの街とやまが奏でる煌びやかなイメージを融合させたメロディ」としている。須藤さんは故・尾崎豊さんの「十七歳の地図」や、故・村下孝蔵さんの「初恋~浅き夢みし~」などをプロデュースしている。

新高岡駅は、富山県小矢部市出身の雅楽奏者・太田豊さんが制作したオリジナル曲を採用。「高岡市を代表する伝統工芸品である銅器『おりん』をメイン楽器としたメロディ」になるという。

金沢駅は、Purfumeやきゃりーぱみゅぱみゅさんなどのプロデュースで知られる、金沢市出身の中田ヤスタカさんがオリジナル曲を提供。「金沢の山から海にかけての起伏ある自然条件と『伝統と創造』が調和するまちのイメージと、新車両も有する北陸新幹線の『スピード感と快適性』を感じ取れるよう表現したメロディ」としている。

発車メロディーは北陸新幹線の延伸開業日から使用を開始する予定。JR東日本管内の発車メロディーは、長野駅が長野県歌「信濃の国」、飯山駅が唱歌「ふるさと」を採用することが既に決定している。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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