市販ナビ満足度3連覇達成のアルパイン BIG Xシリーズ、その実力は

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
アルパイン ビッグXプレミアム EX900-HA
アルパイン ビッグXプレミアム EX900-HA 全 24 枚 拡大写真

J.D.パワー アジア・パシフィックが10月24日に発表した、「市販ナビゲーションシステムの顧客満足度調査」。この調査の総合評価で1位を獲得したのが「アルパイン ビッグXシリーズ」だ。同シリーズが総合1位を獲得したのは3年連続。

現在のビッグXシリーズは「ビッグX」(X900/X800)シリーズと、「ビッグXプレミアム」(EX800/EX900/EX1000)シリーズの2ライン。いずれも車種専用設計となっている。

今回、トヨタ『ハリアー』専用の『EX900-HA』および9型 WSVGAフリップダウンリアビジョン(後席用モニター)『PCH-RM955B』を取材。その特徴を解説する。

◆純正と見まごう一体感、パーフェクトフィット

EX900-HAは、2014年7月に発表された9型大画面のハリアー専用ナビゲーションシステム。目を惹くのは、「パーフェクトフィット」と呼ばれる取付キットの一体感だろう。もっとも使用頻度の高い「AUDIO」「NAVI」の切替えは大型の独立ボタンが設置され、ボタンを縁取るイルミネーションが淡くブルーに発光する。

純正と見まごうばかりの一体感で、このルックスだけでも購入意欲をそそられるオーナーも少なくないだろう。アルパインの関係者が「予想以上の売れ行き」を嬉しい悲鳴をあげるのも納得のクオリティだ。

◆使い勝手にも車種専用設計の恩恵

車種専用設計は見た目だけではない。オーディオ面では、アルパインの「サウンドマイスター」がハリアーの音響特性を入念に分析し、サウンドチューニングを施した。ユーザーは面倒な設定を一切することなく最適の音質が得られる。また、バックカメラのガイド線はステアリングに連動して動き、バックドアを開閉できるスペースも表示されるので、駐車した後にバックドアが開けられず困ることもない。

さらに、全長・全高・全幅などの車種に個別の情報も予めインストールされており、立体駐車場など入庫サイズ制限のある駐車場を除外した駐車場検索表示も可能としている。車種専用ならではの心配りで、見た目だけでなく使い勝手も純正に限りなく近いレベルに到達している。

大画面のメリットを活かしたインタフェース設計

ナビゲーション機能は、9型大画面に最適化されたユーザーインターフェースを採用。「スーパークリアマップ」と呼ばれる、見やすさ・分かりやすさに配慮された地図表現に加えて、ボタン類も大きく配置され、押し間違いによるストレスを軽減。WVGAの解像度ながら、山並みや海岸線などの立体表現にこだわり、精細感に優れる。交差点にさしかかった際は、2画面分割で拡大図が表示され、案内ポイントを曲がり損ねるという事態を防いでいる。スマートフォンライクな操作性も実現しており、フリックやドラッグ操作にも対応した。

検索機能も大画面が活かされている。「クイックお気に入り周辺検索」では、特定のブランドに絞り込んだ施設検索が可能。お気に入り>ブランド選択>店舗検索の3ステップで直感的かつ簡単に目的地検索が可能。高速道路走行時は、ICやSA/PAが画面分割で一覧表示され、所要時間も色と数字で確認できる「高速渋滞インフォ」も備える。

オーディオビジュアル機能は、HDMI入出力を備え、リアビジョンなどへ高画質映像の伝送が可能。このシステムに対応する対応のPCH-RM955Bはプラズマクラスター空気清浄機能を備えており、多彩なイルミネーション表示で車内の雰囲気を演出する。また前席ではナビを、リアではDVDをというように、前後のスピーカーと映像のチャンネルを切り分けてそれぞれ別のソースを再生する「ダブルゾーン」機能も搭載し、家族でのドライブをより楽しいものにする工夫も。リモコンも付属しており、リアシートからナビやAV機能の操作も実現している。

満足度調査で3年連続1位は納得の実力

パーフェクトフィットによる圧倒的な一体感を実現しながら、車種専用設計がもたらす使い勝手を追求したビッグXプレミアムシリーズ。コモディティ化しつつあると言われるカーナビだが、”あえてこのナビを指名で選ぶ”という数少ないモデルといえる。JDパワーの満足度調査で3年連続1位を獲得した実力はブラフではない。

《山谷克明》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. 「衝撃の価格」中国メーカーの大型3列シートSUVが話題に!「むしろ経営が心配」の声も
  3. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  4. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  5. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る