【F1】アロンソは8年ぶりのマクラーレン復帰、バトンは7年ぶりにホンダとタッグ

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2015年、マクラーレン・ホンダはアロンソ(左)とバトンのコンビに。
2015年、マクラーレン・ホンダはアロンソ(左)とバトンのコンビに。 全 7 枚 拡大写真

11日、来季F1に復活する「マクラーレン・ホンダ」のドライバー布陣が決定した。同チームは、フェラーリから移籍するフェルナンド・アロンソと、マクラーレン残留のかたちになるジェンソン・バトン、チャンピオン経験者コンビで新シーズンに臨む。

05~06年王者(当時ルノー)であるアロンソの加入は、彼のフェラーリ離脱が決まった段階から確実視されていたが、もうひとりが、今季のマクラーレンでレギュラーだった両名のうち、バトン(09年王者、当時ブラウンGP)か、ケビン・マグヌッセン(14年新人)かで注目されていたが、バトンがレギュラーシートに残り、若いマグヌッセンはテスト兼リザーブドライバーに回ることで決着を見た。

アロンソは07年にもマクラーレンに所属したことがあり、8年ぶりの復帰が正式決定したかたち。当時はマクラーレンとフェラーリの間で展開されたスパイ疑惑事件の影響で、マクラーレンチームを直接的に率いていたロン・デニスとの関係が良くないなどの話もあったが、年月が過ぎ、そのあたりの問題は解消された模様だ。アロンソは06年以降、マクラーレンもドライバーズチャンピオン輩出からは08年のルイス・ハミルトン以降遠ざかっており、チーム部門であるコンストラクターズタイトル獲得は98年が最後という状況。古い確執話などはどうでもよく、今は新たな挑戦の成功に全力傾注、という前向きな心境だろう。

一方のバトンには、BAR・ホンダ~ホンダで長く主戦ドライバーを務めた経緯があり、ホンダが活動を休止した08年以来、7年ぶりにホンダと組むことになる。06年にホンダが00~08年の第三期F1活動で唯一の優勝を遂げた時のドライバーもバトン(自身F1初優勝)。ナンバー2的なポジションにおさまる気など毛頭ないだろうから、アロンソとの切磋琢磨でチーム力を向上させることが期待される。

アロンソ、バトン、チーム首脳のコメントは以下の通り。

アロンソ「幼少の頃から憧れや親しみを持ち、また長いF1の歴史の中で、人々の記憶にその名を刻んできたマクラーレン・ホンダの一員としてF1に参戦することを大変誇りに思います。自らの大きな歓喜と強い決意の気持ちをパフォーマンスで示し、期待に応えたいと思います。1年以上前から熱心なオファーをいただいていました。ウォーキング(英国のマクラーレン本拠地)と、さくら(栃木県のホンダF1本拠地)、それぞれの大変充実した施設も訪問し、マクラーレン・ホンダの新たなプロジェクト、そして彼らの熱意に共感し、今回の決断に至りました。私が持っているすべての力を注ぎ、新たな伝説を築いていきたいです」

バトン「新生マクラーレン・ホンダの一員として迎えていただき、大変うれしく思うとともに、チームへ加わることに今からワクワクしています。私は2008年までホンダの仲間として戦っていましたが、彼らを今でも本当に尊敬しています。私の力を100パーセント発揮し、チームに貢献します。フェルナンドのような速くて豊富な経験を持つドライバーとチームメイトになれ、これからがますます楽しみです」

ロン・デニス(マクラーレン CEO)「マクラーレン・ホンダの新たな時代の幕開けを迎え、喜びでいっぱいです。マクラーレンを代表して、『勝利への決意と執念は、ホンダの仲間たちの気持ちと全く同じである』と断言します。ドライバーラインアップは、マクラーレンの強い信念のもと、決定しました。世界チャンピオンの経験を持つフェルナンドとジェンソンという2人のドライバーは、現在のF1チームの中で、最も偉大なコンビです。また、若きケビンについては、ポテンシャルを秘めた将来有望なドライバーであり、チームへのさらなる貢献に期待しています」

新井康久(ホンダのF1プロジェクト総責任者)「アロンソ選手とバトン選手という、F1界を代表し、卓越したスキルを備えた2人のドライバーと参戦でき、大変興奮するとともに、ワールドチャンピオンがチームメイトとなることに、身が引き締まる思いです。また、若く才能にあふれたマグヌッセン選手のこれからの活躍にも期待したいと思います。先日行なったアブダビでのテスト以降、マクラーレンのスタッフとはより結束を固くし、さくらでの開発はさらに加速しています。経験豊かなドライバーとともにパワーユニットの完成度を高めてまいります。素晴らしいシーズンとなるように、よいスタートを切りたいです」

《遠藤俊幸》

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