【シトロエン グランド C4ピカソ 試乗】走るし乗れるし積める、王道貫く輸入ミニバン…諸星陽一

試乗記 輸入車
シトロエン C4 グランドピカソ
シトロエン C4 グランドピカソ 全 8 枚 拡大写真

フルモデルチェンジされたシトロエン『C4 ピカソ』には従来どおり、少し大きく3列シートを採用する「グランドピカソ」が存在する。

2列シートのピカソと比べると、リヤゲートが垂直近く配置されたデザインで、ユーティリティの高さを強調しているデザイン。ピカソと比べるとサイズの面でも、ホイールベースが55mm、全長が160mm長くなり、全高が20mm高くなる。全幅は同じだ。

シート配列は前から2-3-2名の7名定員。このすべてのシートが独立していて、2列目、3列目は収納も可能。3列目をたたむだけで645リットル、2列目、3列目すべてをたたむと2181リットルという容量を確保できることも魅力だが、自由にスペースを作れるところいい。リヤゲートだけでなく、後席ドアから荷物を入れたほうが便利なことだってある。

ピカソよりもホイールベースが長いこともあり、ゆったりとした乗り心地を期待していたのだが、意外と固めでピシッとした走りを味わわせてくれた。この大きな原因は試乗車が17インチタイヤ装着車だったことにありそう。ギャップ乗り越え時などの入力が大きく。その印象が強くなってしまうのだ。グランドピカソは16インチと17インチが選べる(ピカソは16インチのみ)が相性は16インチのほうがよさそうだ。

1.6リットルの4気筒ターボエンジンは、トルクフルなチューニングと、新たに採用された6速ATと組み合わされたことにより、ミニバンとの相性もいい。トルク変動が少ないドライビングが可能で、ギクシャク感がよく抑えられている。変速時のショックはアップもダウンも少ない。

しっかりと走り、しっかりと積める。普段使いにも、アウトドアレジャーにもマッチングがいいというところは、サイズ的には若干異なるが、イメージとしては初代&二代目『オデッセイ』的な印象をうけた。

パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. オートサロンで注目の1台、スバル『S210』ついに抽選申込を開始 限定500台のみ
  2. レクサスの自然吸気V8エンジン搭載『IS 500』、最終章「アルティメット エディション」北米で発表
  3. ホンダWR-Vリコール…シート素材が保安基準に適合しないおそれ
  4. フィアット『グランデ・パンダ』にハイブリッド登場、欧州ベース価格は310万円下回る
  5. スバル『BRZ』、エンジン改良で安全性強化…332万2000円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 地域再エネ活用の収益を還元、ホンダ N-VAN e:を茨城県神栖市へ無償提供
  2. 【調査レポート】ベトナムにおけるモビリティ市場調査~13社(四輪・二輪)の最新動向~
  3. VWと米ウーバーが提携、『ID. Buzz』の自動運転車を運行へ
  4. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
  5. BYDが「軽EV」の日本導入を正式発表、2026年後半に
ランキングをもっと見る