英会話教室を運営するイーオンは12月11日、外国人教師が選ぶ「2014年の日本の世相を表す英単語」の調査結果を発表。12日にはオンライン英語辞書を提供するウェブリオも全国の会員を対象とした「今年の英単語 2014」を発表した。
イーオンの調査は、イーオンに勤務する外国人講師(国籍:アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダなど)511名を対象に11月17日~11月23日にかけて実施。賞賛すべき忍耐力や粘り強さを意味する「Perseverance」が前年に引き続き1位となった。また、同じ趣旨を持つ英単語として、2位「Resilience」(回復力)や、9位「Fortitude」(不屈の精神)なども上位にランクインした。
これらの英単語の選出理由について、前年は主に「東日本大震災からの復興」を意味していたが、2014年は御嶽山の噴火や広島の土砂崩れなどの多くの自然災害、エボラ出血熱やデング熱などの疫病の流行など多くの困難に見舞われるなか、「皆が辛抱強く耐えている」日本人の様子が外国人教師の目から見ると印象的に映ったという。
「政治や消費税など、今年の日本はいろんなことで変化が多かったから」「消費税増税/衆議院解散などの変革の年だったから」といった理由から、3位「Change」(変化)や、6位「Tax」(税)、7位「Transition」(移り変わり)など、日本の変化を表した単語も上位となった。
対して、オンライン英語辞書やオンライン英会話スクール事業を展開するウェブリオは、全国の会員を対象に1年の世相を表す英単語をアンケート調査し、894の有効回答から「今年の英単語 2014」のトップ10を発表。
1位には、全国・世界的流行病を意味する「Pandemic」が1位になり、2位には「Tax Increase」(増税)、3位に「Invitation」(誘致)がランクインした。「Pandemic」は、西アフリカで感染が広がったエボラ出血熱、「Tax Increase」は安倍政権による消費税増税、「Invitation」は2020年に開催されるオリンピックの開催地が東京に決定したことが影響した。
イーオンとウェブリオの調査結果を見ると、イーオンの調査で「Tax」(税)が5位、ウェブリオの調査では「Tax Increase」(増税)が2位に入るなど、国内の世相を表す言葉として外国人・日本人ともに増税が大きなキーワードになったようだ。