10日午前5時20分ごろ、三重県桑名市内の市道を歩いていた72歳の女性に対し、前方から対向してきた乗用車が衝突する事故が起きた。女性は死亡したが、クルマは逃走。警察は後に48歳の男をひき逃げ容疑で逮捕した。飲酒運転だったという。
三重県警・桑名署によると、現場は桑名市長島町松ケ島付近で車線区別のない幅員約4mの直線区間。72歳の女性は夫と2人で朝の散歩をしており、道路右側の路肩を歩いていたところ、前から速度を落とさないまま対向してきた乗用車にはねられた。
クルマは女性を直撃。女性は近くの病院へ収容されたが、胸部強打でまもなく死亡。一緒にいた夫は道路沿いの農地に避けて無事だった。
事故を起こしたクルマはそのまま逃走したため、警察ではひき逃げ事件として捜査を開始。周辺での捜索を実施したところ、同日午後に同市内で衝突痕のあるクルマを発見。現場で採取した破片と破損部位が一致したこともあり、同市内に在住する48歳の男を自動車運転死傷行為処罰法違反(アルコール影響等発覚免脱)と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。
聴取に対して男は「事故前にいくつかの店で酒を飲んだ」、「飲酒運転の発覚を恐れて逃げた」、「帰宅後に自宅でも酒を飲んだ」などと供述しているようだ。警察では飲酒した場所や量の特定を進めるとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。