JAXA、南極観測船「しらせ」の航路選択に「だいち2号」を活用…昭和基地沖への接岸時

宇宙 テクノロジー
2014年11月27日の、昭和基地近辺の海氷状況
2014年11月27日の、昭和基地近辺の海氷状況 全 2 枚 拡大写真

情報・システム研究機構国立極地研究所と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、南極観測船「しらせ」の昭和基地沖への接岸に向けて最適な航路を選択するため、陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)を活用することで合意し、観測を開始した。

ALOS-2に搭載されたLバンド合成開口レーダー「PALSAR-2」は、天候に左右されず、南極海での海氷状況を計画的に観測することが可能。

また、高度な解析を加えることで、海氷が比較的航行容易な1年氷か、航行に多くの困難を伴う多年氷かをある程度識別することができる。

「しらせ」の接近に先立ち、11月27、28日に観測した。氷海突入時期の12月中旬にも、同様の観測を行う予定。

「しらせ」の接岸は、観測計画の円滑な遂行、越冬観測を支える物資輸送を実現するため、重要となる。ここ数年、海氷が厚く接岸には厳しい状況の中、国立極地研究所とJAXAでは、ALOS-2をはじめとした各種衛星データを、接岸に向けた重要なデータとして、今後も活用していく。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る