マレーシアの就学率の低さ、若すぎる結婚を懸念…国連人口基金

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マレーシア(イメージ)
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国際連合人口基金(UNFPA)によると、2009年の時点でマレーシアの就学期の子供4万4000人が一度も学校に通ったことがないことが明らかになった。

「世界人口白書2014年度版」の発表会見においてUNFPAのマレーシア代表、ミシェル・ガイルス-マクドナウ氏は、学校に一度も通ったことがないということは、子供の将来にネガティブな意味を持ち、その問題を解決するためのコストは、これらの子供たちを学校に通わせるのにかかるコストより多額であると指摘した。

学校に通ったことがない子供の数が多い一方で、マレーシアの若者識字率は97%、若者の98%は何らかの形でインターネットにアクセスできるという。

マレーシア人の若者については、19歳以下で結婚する人の数が15万人と多く、精神的、肉体的にも結婚して家族を持つ責任を担うだけの準備が完全にできない時点で結婚している人が多いという。

UNFPAは、高所得国家における生産性の高い労働力を育成するために教育は欠かせない要素であるとし、若すぎる結婚により自身の可能性に気付くという基本的な権利が否定され、一生誰かに依存して能力以下の仕事に従事することになるという。

千田真理子

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