東急、ベトナムで路線バスの運行を開始…愛称は「風」

自動車 ビジネス 企業動向
ベカメックス東急バスが運行する「KAZE SHUTTLE」。ビンズン省の旧省都市街地と新都市を結ぶ。
ベカメックス東急バスが運行する「KAZE SHUTTLE」。ビンズン省の旧省都市街地と新都市を結ぶ。 全 1 枚 拡大写真

ベカメックス東急バスは12月19日、ベトナムのビンズン省で路線バスを本格開業する。同社と東京急行電鉄(東急)、ベカメックス東急が12月18日、発表した。東急が多摩田園都市で蓄積してきた「交通インフラを含む街づくりのノウハウ」を活用する。

ビンズン省はベトナム南部の都市・ホーチミンの北に位置する省。ビンズン省の新たな中心地となるビンズン新都市では、東急とベトナムの開発業者の合弁により2012年3月に設立されたメガデックス東急が、住宅や商業・業務施設で構成される「TOKYU BINH DUONG GARDEN CITY」の開発を進めている。

今年2月には、ビンズン省の庁舎が旧省都のトゥーヤモットから新省都のビンズン新都市に移転した。これに伴いベカメックス東急は、全額出資子会社のベカメックス東急バスを4月に設立。新庁舎に勤務する公務員や来庁者、新都市内の住民の通勤・移動手段として路線バスを運行するにした。

運行区間はベカメックスタワー(トゥーヤモット)~新都市行政センター~新都市グエンクエン学校~東部国際大学間の22.1km。ベカメックスタワー~新都市行政センター間の所要時間は31分になる。運行本数はベカメックスタワー~東部国際大学系統が50本、ベカメックスタワー~新都市グエンクエン学校系統が10本で、朝夕は10~20分間隔、日中は30分間隔で運行する。

3社の発表では「バス停に掲出した時刻表に基づく定時運行や、安全・快適な車両の導入、お客さまへの丁寧な接客案内など、日本のノウハウを活用した新たな交通システムの整備」を図るとしている。また、12月18日にはトゥーヤモットとビンズン新都市を結ぶファン・ゴッグ・タ道路の拡幅工事が完成。約6.5kmに及ぶ同道路にはビンズン省初のバス優先レーンが設けられ、定時性や利便性の向上が図られるという。

路線愛称は「KAZE SHUTTLE」。「KAZE」は日本語の「風」をローマ字表記としたもので、「新都市に新たな価値を生み出す、風のように軽やかでどこまでも突き抜け、ベトナムの人々に愛される公共交通機関でありたいという願い」を込めた。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  4. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
  5. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る