月300円で使い倒す、ナビ+オービス&取締情報+ルート沿い検索…いつもNAVI のドライブアプリ群

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オービス&取締情報で取締の情報がリストで入手できる
オービス&取締情報で取締の情報がリストで入手できる 全 20 枚 拡大写真

今でこそスマートフォンを初めとする携帯端末向けナビアプリは一般的な存在になったが、その中でも『いつもNAVI』シリーズはフィーチャーフォン時代からもっとも古い歴史を持っていると言っていいナビアプリブランドの一つ。その『いつもNAVI』の中から、カーナビ用途に絞り込んだアプリが『いつもNAVI[ドライブ]』だ。

今年春には「フル3D表示」「レーン to レーンガイド」を実現するなどしてその機能をいっそう強化。さらにこの10月にはユーザーインターフェースもリニューアルして“バージョン2.0”へと進化した。今回は、その新しいいつもNAVI[ドライブ]の進化したポイントと、周辺アプリとして登場した『ルート沿い検索』および『オービス&取締通知』も合わせてレポートしてみたい。

◆10月のバージョンアップで機能改善…いつもNAVI[ドライブ]

まず“バージョン2.0”となったいつもNAVI[ドライブ]だが、その最大のポイントは画面上に表示される操作ボタンの配置や見栄えを向上させ、操作を直感的に行えるようにしたことだ。従来はタッチすることで操作ボタンが表示されたが、新バージョンではこれが常に画面上に表示されるようになった。地図の3D切り替えは左上に“3D”が表示され、これをタッチするだけ。地図のスケールチェンジも「+/ー」を押すことで切り替わるし、地図をスクロールした際に現在地に戻すにも自車マークボタンを押すだけでいい。

目的地設定も常に表示されている検索用ボタンから入っていける。開いた検索メニューには、カーナビとして一般的な検索メニューが並ぶが、スマホならではと感じるのが「フリーワード検索」と「アドレス帳」の二つの検索機能だろう。

「フリーワード検索」は、最近でこそ通信機能を備えたカーナビで実現されるようになってきたが、これは通信機能が標準装備のスマホだからこそできる機能。思いついたままのキーワードを入力し、スペースを空けて複数のキーワードを入力すれば一度で絞り込んだ検索結果を導き出せる。また、絞り込みをしなかった場合でも、対象地を地図上にすぐに確認できたり、検索範囲を指定できるようになるなど、使いやすさは着実に向上したと言っていい。

また、検索時には、音声入力を使っても対応できるようになったのも大きな進化点だ。とくに、この音声認識ではフュートレック社の技術を採用し、ノイズが多い走行中の車内でも施設名や住所などの音声入力を可能にした。確かに、助手席で走行中に試してもらったが、その精度は静かな自宅でやっているとほとんど変わらなかった。これだけでも驚きに値するだろう。何度もトライするとつい煩わしさを感じてしまうからね。

「アドレス帳」は、スマホ内に登録済みの住所から目的地を設定できるというもの。これも多くの住所録を登録してあるスマホだからこそできる機能だ。この機能を使えば、いちいち住所を入力しなくてもスムーズに目的地へのルート探索が行えるわけで、しかも住所が性格であれば常にピンポイント!この機能は大いに活用した方がいい。また、“バージョン2.0”となって、周辺検索もアイコンを画面上に表示することで一発で探せるようになり、対象地に出入口情報があればそれを活用するように操作の流れが変更されている。

◆レーン to レーンガイドなど、利便性を高めた独自の機能

いつもNAVI[ドライブ]を使って感心するのは、交差点情報がスマホアプリとは思えないほど充実していることだ。その一つが、交差点名の読み上げだ。カーナビではこの機能は備えられているのが当たり前だが、スマホ向けナビアプリではデータ容量の関係もあって、ほとんどが非搭載となっている。車線ガイドもしっかりと表示され、進むべき方向も大きめの矢印を使ってガイド。分岐点までの距離も表示されるので、分岐タイミングを間違えることなどほとんどないって感じだ。

その上、いつもNAVI[ドライブ]では「レーン to レーンガイド」と呼ばれる独自機能が備えられている。この機能は走行中、進むべき車線を一目でわかるよう常に表示してガイドする機能で、とくに複雑な都会の道路上で役立つ。まだ、都市部の一部道路だけが対象なのが残念だが、ゼンリンデータコムによればその精度は極めて高く、「地図なしでもこのガイドだけで走行できる」とのコメントがこの春の取材時にあったほど。今後は見せ方も改良されていくとの情報も得ており、今後のバージョンアップにさらなる期待を寄せたいところだ。

3Dのリアリティあふれる表示も見逃せない。各都市にあるランドマーク的な建物は実際のスケールを反映したリアルなもので、3D表示された地図上に浮かび上がるために一目でそれが何かが分かるほど。市街地レベルまでスケールアップすれば、各住戸の形状が表現され、これについてもスマホ向けナビアプリではそう多くはない。地図の色合いも見やすさを重視したもので、道路と街区の区別も付きやすくなっており、まさにいつもNAVI[ドライブ]はスマホ向けナビアプリとは思えないトップレベルの地図表現力を備えていると言っていいだろう。

◆車載ナビの便利機能をスマホでも…ルート沿い検索

そして、いつもNAVI[ドライブ]は将来へ向けた新たな一歩も踏み出している。それは「いつもNAVI」シリーズとしてアプリのラインナップを増やし、アプリ連携も視野に入れた展開をスタートさせたのだ。その一つが『ルート沿い検索』であり、『オービス&取締通知』である。

ルート沿い検索は、目的地までのルート沿いにある施設をピックアップして表示するアプリ。これもカーナビではよくある機能だが、スマホ向けナビアプリではあまり見かけない。カーナビと同等レベルのクォリティを実現するとすれば、この機能は欠かせなかったと言える。アプリ自体は、地図上で目的地を設定して表示したいジャンルを指定するだけというシンプルなものだ。一通りのジャンルを対象とするが、ガソリンスタンド、コンビニ、ファーストフードの3ジャンルだけはブランド別の表示が可能。企業アイコンも表示できる。ガソリンスタンドであれば、ほとんどの施設でガソリンの価格情報を詳細情報として表示。コンビニでは駐車場やトイレ、喫煙所などの有無も確認できる。

情報はルート沿いにその位置を示し、進行するに従い最寄り施設の詳細情報施設を順に表示していく仕組み。スクロールして先の情報をチェックするのもあうぐできる。しかも、このアプリ、単独でも使える上に無料で使えるのだ。ただ、目的地の設定はとくに検索機能は持たず地図上からだけとなる上、いつもNAVI[ドライブ]と連携できるのはこの情報のみ。つまり、現段階ではルート沿い情報はルート沿い検索上でのみ利用できるようになっているのだ。なお、このルート沿い検索は近日中にバージョンアップが予定されており、「左側のみ検索」「高速検索」「一本裏検索」などの追加機能が実装されるという。

◆安全運転のマストアイテム…オービス&取締通知

オービス&取締通知は、名称からも分かる通り、全国のオービス設置情報と、警察の取締実施エリアを知らせるのがこのアプリの役割だ。いつもNAVI[ドライブ]との連携も果たしており、このアプリも基本機能は無料で使えるのがいいところ。アプリを起動すると、当日の交通取締実施エリア情報(市区町村または道路、地点)、交通情報の種別(速度違反/飲酒運転取締)をリストで表示する。そして、いつもNAVI[ドライブ]を有料で使っていると、当日と翌日を切り換えて表示できるようになり、その情報は地図上に表示。オービス設置エリア、交通取締実施エリアに近づくと音声と共にその警告を発するようにもなる。もちろん、警告を発する対象やタイミングは設定メニューで任意指定可能だ。

使用上で気をつけるべきは、オービスの位置や取締エリアの具体的な表示はあくまでこのアプリ上でのみ行われるということ。いつもNAVI[ドライブ]上では、周辺にオービスがあることや取締エリアに入っていることを音声とダイアグログを使って警告する形で連携するのみとなる。できることなら、いつもNAVI[ドライブ]のルートガイドと連携した造り込みを期待したいところだ。とはいえ、この情報があるかないかで安心度はまるで違う。アプリ自体は無料でもあるし、いつもNAVI[ドライブ]を有料で使っていれば、その機能のメリットはナビガイドを使っているときでも受けられるからだ。このオービス&取締通知、12月19日時点ではAndroid版のみの提供だが、こちらも近日中にiOS版が登場する見込み。機能としてはAndroid版と同一だ。

なお、いつもNAVI[ドライブ]の価格はiOS版が月額300円と年3000円、Android版が月額324円。iOS版・Android版ともに、初回のみナビゲーション機能を7日間無料で利用できる。

連携という点ではまだ進化途上にあるものの、いつもNAVI[ドライブ]は“バージョン2.0”となって、わずかな出費でルート沿い検索、そしてオービス&取締までも追加してフルに使えるようになる。まさにスマホ向けナビアプリとして実績のあるいつもNAVI[ドライブ]だからこそ、実現できた展開と言っていいだろう。

《会田肇》

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