【プジョー 308 試乗】プレーン&敏捷なスタンダードモデル…島崎七生人

試乗記 輸入車
プジョー 308プレミアム
プジョー 308プレミアム 全 6 枚 拡大写真

何しろプレーンなスタイルが、ジワジワと味わい深い。フロントからテールランプに向けて通したショルダーの張り、スポーツカーのように低く身構えたスタンスに見えるリヤビューなど、実は見どころが多い。

ダウンサイジングを実行したボディは、先代に対し55mmも短く、幅も15mm詰められ、高さは何と45mmも低い。『308 SW』に対しては、全長で230mmも短い。なのでSWから乗り換えると明らかに挙動が身軽で、16インチタイヤの試乗車「プレミアム」でもスッと曲がり、自然な姿勢を作ってコーナーをクリアしてくれる。

さらに1.2リットルの3気筒ターボは、洗練された6速ATとの組み合わせで、いかようにも走れる。おっとりとスムースでエコなモードで走りを楽しめば、コースティングさえ効かしながらの走りに。一方で“ドライバースポーツパック”でスポーツモードを選ぶと、目覚めたようにアクセルレスポンスが敏捷に。その際、メカニカルなエンジン音をスピーカーから聞かせる“演出”が加わり(他モードではこの音はしない)、まさにスポーツカーのようなムードを楽しませてくれる。

ファブリックシートの好感のもてるスタンダードさもいい。クッションを指で押すとシトロエンより幾分か硬めのシートは、カラダをしっかりとホールドしてくれる。208同様のメーターをリムの外側から眺める方式の小径ステアリングはスグに慣れるものだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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