JR九州、香椎線に遠隔案内システムを導入…大半が無人駅に

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香椎線に導入される「ANSWERシステム」のイメージ。インターホンなどを活用して遠隔案内・操作を行う。
香椎線に導入される「ANSWERシステム」のイメージ。インターホンなどを活用して遠隔案内・操作を行う。 全 3 枚 拡大写真

JR九州はこのほど、宇美(福岡県宇美町)~西戸崎(福岡市東区)間25.4kmを結ぶ香椎線の駅を「Smart Support Station」に変えると発表した。遠隔案内システム「ANSWERシステム」を導入し、駅の無人化を図る。2015年1月から工事に着手し、3月14日からサービスを開始する。

同社の発表によると、ANSWERシステムが導入されるのは宇美・新原・須恵中央・須恵・酒殿・伊賀・土井・舞松原・香椎神宮・和白・奈多・雁ノ巣・海ノ中道・西戸崎の14駅。このうち雁ノ巣・海ノ中道の2駅は無人駅だが、他の12駅はANSWERシステムの導入に伴い無人化される。

各駅にはインターホンを設置。専属のオペレーターが初発から終発まで案内する。また、雁ノ巣・海ノ中道両駅を除き係員対応精算機と列車接近放送装置も設置する。自動券売機などに異常が発生した場合は遠隔操作で復旧を図るほか、必要に応じて係員が現地で対応する。列車の乗降時に介助が必要な場合は、前日の20時までに電話で予約すれば係員が対応するという。

これにより、香椎線の駅は鹿児島本線と接続している香椎駅と、篠栗線と接続している長者原駅を除き無人駅になる。現在の各駅窓口の営業時間は早朝と深夜を除く時間帯に限定されているが、JR九州は「(ANSWERシステムの導入により)現在ではお客さまへのご案内ができていない早朝・深夜時間帯等も、ご対応できるようになります」としている。

《草町義和》

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