【インタビュー】マツダ稲本専務「14年度国内販売計画は達成できる」

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マツダ 稲本信秀 取締役専務執行役員
マツダ 稲本信秀 取締役専務執行役員 全 6 枚 拡大写真

マツダの国内営業などを担当する稲本信秀 取締役専務執行役員は12月25日、2014年度の国内販売について「1-3月には商品も充実してくるので、(計画達成は)行けると見ている」と述べ、22万5000台(前年度比7.6%減)の目標クリアに自信を表明した。

一方で15年の国内市場については、「税制などによってどうなるか、まだ分からないが、消費税引き上げの反動減が長引いており、相当厳しいものになろう」と、市場回復には慎重な見方を示した。同日、都内で開いた関東マツダの営業店舗リニューアルのメディア向け説明会で、共同インタビューに応じた。

----:14年度の国内販売計画(22万5000台)は、新型『デミオ』の投入が下期になったこともあり、上期での販売実績は約9万台と出遅れ感がある。下期は年度計画の6割を消化する必要があるが、達成の見込みは。

稲本専務(以下敬称略):確かに上期はデミオがモデル末期だったので苦しかった。また、当社は消費税引き上げ前の今年3月までに、登録・届け出が比較的順調に消化できたこともあって、(上期の販売は)やや小さい数字になった。秋以降は全体需要が厳しいなかでも当社の販売は、10月、11月とほぼ前年同月並みになっている。昨年のこの時期はすでに、消費税引き上げの駆け込み需要が出ていたので、そのレベルになっているのは、頑張っていると評価できるのではないか。

14年度の計画に対しては1-3月には商品も一段と充実してくるので、行けると見ている。すでに発表しているが、年明け早々には『CX-5』と『アテンザ』のマイナーチェンジモデルが加わる。また、春にはコンパクトクロスオーバーSUVの『CX-3』も投入する。われわれは、SKYACTIV技術と「魂動(こどう」デザインによる新世代商品群を拡充しながら、文字通り「商品群」で闘っていきたいと申し上げてきた。(モデル数の増加で)そうした勢いが出てきているし、販売店さんも自信をもっておられる。

----:期待のCX-3は、1.5リットルのディーゼル車のみの設定となるが、狙いは。

稲本:ガソリンもディーゼルもとなると、当社の商品のなかでの競合も出てきやすい。そこを回避するという狙いもある。新開発の1.5リットルディーゼルは、デミオではおよそ65%と、計画の50%を上回る売れ行きだ。SUVなのでさらにディーゼル人気が高まると思う。CX-3がフルに寄与するのは15年度となるが、デミオとともに量販モデルが充実するので、これらの国内における貢献度は大きくなる。

----:15年の暦年ベースでの国内市場はどう予測しているか。

稲本:来年度の税制の決定が来週になるので、正直なところ、まだ分からないところが多い。だが、消費税引き上げの反動減が長引いており、相当厳しいものになるのではないか。14年の国内市場は昨年を上回る見込みだが、足元の実感としては、とてもそんな市場規模ではないという気がしている。

《池原照雄》

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