【ブリヂストン POTENZA RE-71R】「もう一度、速さを」伝説の名を継承し、原点回帰

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POTENZA RE-71Rを装着したマインズ スカイライン GT-R(R34)
POTENZA RE-71Rを装着したマインズ スカイライン GT-R(R34) 全 12 枚 拡大写真

ブリヂストンが、スポーツドライビング向けブランド「POTENZA」の新商品として2015年2月2日より順次発売する『RE-71R』。なぜ今回“71”の名前を復活させたのだろうか。

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由来となった、『RE-71』はPOTENZAを世に知らしめた名作タイヤである。ポルシェやフェラーリへの純正採用を国産タイヤで初めて果たし、名実ともに超高性能タイヤの称号を手に入れた。そういう意味で、ブランドを象徴する存在であるとはいえる。

PSタイヤ開発第一部部長である渡辺信幸氏は、「現行の『11A』は、サーキットで他社さんの商品と比較した際、決して速いタイヤではなかった。だから、“POTENZAのトップブランドなのだから、速くなくてはダメじゃないか”、ということで今回の開発に望みました。その中でRE-71の製作時をもう一度振り返って、速いPOTENZAを作っていこう、というのが一番のコンセプトなのです」と話す。

つまり、速さに重点を置いてタイヤの開発を行ったということだが、単に性能アップを図るならモデルチェンジといっても、先代モデルをベースにした進化バージョンで良さそうに思える。これについて渡辺氏は、「ちょっとした変更だと伸び代は少なくなってしまう。現状(ライバルに)負けているので、今回は大きくジャンプアップしたいというのがありました。そうするとやはりゼロベースでもう一回考え直すほうがいいだろうと考えたのです。今回の開発のゴムのグリップアップと、形状やパターンでの接地性アップがポイントになっています。それから乗り易さを含めての総合的な走りやすさですね」と語った。

おそらく、直近でのPOTENZAにおける進化の分岐点となっているのは、左右非対称形状の採用にあるのではないかと思う。左右非対称形状にはそれなりのメリットがあるのかもしれないが、少なくとも速さを求めるタイヤのための形状として不必要であると考えたのだろう。つまり先代モデルのしがらみを断ち切り、新たに性能を追求することが必要だった。それがRE-71に象徴される原点回帰という意味なのだろう。

ところで、渡辺氏のコメントの中に“乗り易さ”という言葉が出てくるが、速さと両立することは可能なのだろうか。

「このタイヤを開発するにあたっては、接地面を上手く使いたいというのが根本にありました。そうすればグリップも出るし、路面や環境の変化に対しても一定の性能を引き出すことができるように作れるはず。そこに乗りやすさというのを求めたのです。そうすると自然と速さも出てくる」と渡辺氏。

RE-71Rにとってキーポイントとなっているのは接地面ということのようだ。質問を変えてみた。渡辺氏にとっていいタイヤとはどんなものなのだろう。

「いろんなカテゴリーのタイヤがあり、いろんなクルマがありますが、共通しているのは接地の部分です。接地面を上手く使ってあげる。はがき一枚分の接地面積の中をいかに上手く使ってグリップを上げてやるか。いろんな入力に対して安定させるか、というのがいいタイヤの一つの条件になると思うのです」。

《斎藤聡》

斎藤聡

特に自動車の運転に関する技術、操縦性に関する分析を得意とする。平たくいうと、クルマを運転することの面白さ、楽しさを多くの人に伝え、共有したいと考えている。そうした視点に立った試乗インプレッション等を雑誌及びWEB媒体に寄稿。クルマと路面との接点であるタイヤにも興味をもっており、タイヤに関する試乗レポートも得意。また、安全運転の啓蒙や普及の重要性を痛感し、各種セーフティドライビングスクールのインストラクターも行っている。

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