帰省ラッシュの東名高速で、通信速度とLTE接続率をチェック!

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東名高速で調査を行った
東名高速で調査を行った 全 4 枚 拡大写真

 今年も残すところあとわずか。RBB TODAYでは昨年末に引き続き、長い交通渋滞が予想される東名高速道路の下り区間において、スマートフォン通信環境の実測調査を実施した。

 今回は、RBB TODAY SPEED TESTを用いた速度測定に加えて、走行中に電波状況をモニタリング。4G/LTEと3Gの切り替わりもチェックした。端末はNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、それぞれのiPhone 6を利用。速度測定は、海老名・足柄・富士川・牧之原・浜名湖・上郷の6つのサービスエリア(SA)で実施している。

■各SAでの通信速度はソフトバンクが一歩リード

 まず、各SAでの速度測定の結果について見てみる。NTTドコモは、富士川SAと浜名湖SAで下り最速、足柄SAと上郷SAで上り最速を記録。特に富士川SAでは、下り82.48Mbpsと今回の調査における最速値を記録した。6箇所の平均値は下りが36.99Mbps、上りが8.05Mbpsとなっている。次にKDDI(au)だが、牧之原SAで下り最速、牧之原と浜名湖SAで上り最速を記録した。下り平均は28.30Mbps、上り平均は7.46Mbps。最後にソフトバンクについては、海老名、足柄、上郷の3つのSAで下り最速を記録、上りは海老名SA、富士川SAで最速を記録した。下り平均は37.36Mbps、上り平均は11.71Mbpsでいずれも3キャリア中では最速となった。6箇所の平均速度でKDDIが少し遅れを取っているものの、3キャリアとも十分なスループットが出ているように思う。

■KDDIが全区間でLTE接続をキープ!

 続いて、走行中の回線の切り替わりに関しては、3キャリアとも想像以上の安定感でLTEにつながった。トンネル内などもう少し不安定になるものと予想していたが、粘り強く電波をつかんでいたし、圏外に落ちる事は一度もなかった。中でも、KDDIは特に安定しており、アンテナ本数が1本になることはあっても3Gに落ちる事はなく、全区間でLTE接続をキープした。ドコモは健闘したが、中井PA~鮎沢間PAのトンネルで1分ほど3Gになったほか、由比PA~日本平PAで1回、日本平PA~日本坂PAで1回、合計3回3Gに切り替わってしまった。ソフトバンクも、ドコモ同様に合計で3回、3Gへの切り替わりを確認。いずれも30秒~1分ほどでLTEに復帰した。ドコモ、ソフトバンクの健闘も称えたいところだが、全区間でLTEにつながったKDDIの安定感が際立つ結果となっている。

 10Mbps以上の通信速度が当たり前になってくる中、今回はLTEの安定感、エリア密度といったところに着目して調査を実施した。各社がVoLTEサービスを導入していく中で、LTEの接続率はひとつ重要な指標になると考えている。今後も、新しいサービスの登場や、ユーザーの利用実態にあわせて、様々な切り口で通信環境というものについて検討していきたい。

《白石 雄太@RBB TODAY》

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