【ダイハツ ムーヴ カスタム 試乗】スポーツ色強くヴィヴィッドな感覚…島崎七生人

試乗記 国産車
ダイハツ ムーヴカスタムRS“Hyper SA”
ダイハツ ムーヴカスタムRS“Hyper SA” 全 9 枚 拡大写真

試乗したのは「RS“Hyper SA”」新設定の“ハイパー”は、上質感、高級感を打ち出す上級グレード。プレス向け試乗会でも、同グレードがメインに用意されていたほどだから、どうやら新型『ムーヴ カスタム』の主力商品らしい。

外観はメッキのグリルがダーク色なのが違い。さらに暗くなれば、グリル下部とフォグランプまわりにL字型に光るLEDのイルミネーションが“ハイパー”を主張する。存在感は相当なもので、主観を交えた個人的なデザインの感想は控えるが、被視認性の高さで安全性を高める機能的意味は見出せるかもしれない。

インテリアでは、ブルーマーブル調の加飾パネルで上質感を出したのだという。反射的に連想したのはトヨタ『クラウン』だった。タブレットを立てかけた風のナビ画面(音声操作対応)のデザインも今日的。助手席側インパネポケットも、コチラのカスタム系はフタ付きとなる。

注目したいのはメーターパネル中央のTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイだ。折々の50パターン以上のまさにさまざまな情報がここに表示されるが、いずれもスマートで実にセンスのいいグラフィックで、わかりやすい。黒字画面での見やすさにも配慮し、細かな赤色の表示の場合は白い縁取りを施すなど、ひとつひとつの表示も吟味されている。ほかに多種類のブザー音のわかりやすさを前提とした鳴らし分けや、車線変更時などに便利なウインカーのワンタッチ機能(レバーを軽く押すと3回点滅する)など、ユーザー思いの機能も充実する。

ターボエンジンを搭載し、動力性能はかなりの心強さ。しっかりとしたボディと15インチタイヤの組み合わせによる足回りは、上質というよりスポーツ色が強く、常にヴィヴィッドな感覚を味わっていたいユーザー向けの雰囲気だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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