リンギ安、更に進む可能性…1米ドル=3.7-3.8リンギも

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア クアラルンプール
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原油の国際価格が下落傾向にある中、エコノミストは海外からの逆風に直面し、通貨リンギが1米ドル=3.7~3.8リンギ程度まで安値が進むと予想している。ザ・スターが報じた。

5日午後5時時点は1米ドル3.5335リンギだった。

ブレント石油の価格は供給過剰への懸念が影響し、1バレル56米ドルにまで値を下げている。

BIMBセキュリティーズのイムラン・ヌルギニアス・イブラヒム氏は、石油の国際市場の不透明感が影響し、近く1米ドル=3.45~3.55リンギ程度になると予想している。また、3.7~3.8リンギ程度まで安値が進む可能性も否定できないと述べた。米国の金利引き上げが今年下期に実施されるとの見込みから、市場の反応により通貨リンギにも影響が出るという。

ホンリョン・リサーチのエコノミスト、シア・ケットイー氏は、市場が近い将来に回復することは見込めないことから、通貨リンギは安値が続くと予想した。石油価格が低いと政府の石油収入も減ることから、経常赤字となる可能性もあるという。また国内総生産(GDP)にもマイナスの影響を与え、貿易収支および経常収支両方が赤字となる「双子の赤字」になる可能性があるという。

シア氏は、今年下期には石油価格は回復すると予想。通貨リンギは1米ドル3.50リンギ程度で安定するとの予想を明らかにした。

千田真理子

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