三菱樹脂と三菱レイヨン、炭素繊維・複合材事業を統合へ…自動車向けなど競争力強化

自動車 ビジネス 企業動向
炭素繊維(参考画像)
炭素繊維(参考画像) 全 2 枚 拡大写真
三菱樹脂と三菱レイヨンは、炭素繊維・複合材料事業の強化を目的に、三菱樹脂のピッチ系炭素繊維事業と三菱レイヨンのPAN系炭素繊維事業を統合することで合意したと発表した。

三菱レイヨンが、三菱樹脂のピッチ系炭素繊維事業を会社分割の方法で移管し、2015年4月1日付でPAN系炭素繊維事業と統合した新組織を発足させる予定。

三菱樹脂と三菱レイヨンは三菱ケミカルホールディングスの傘下の事業会社で、単一のグループとして石炭ピッチ系炭素繊維とPAN系炭素繊維の両方の技術を持つ世界で唯一の炭素繊維メーカー。両社はこれまで、共同マーケティングや技術交流などを通じてグループシナジーを追求してきた。

自動車や航空機を軽量化する材料として炭素繊維・複合材事業は拡大することが見込まれる。このため、三菱ケミカルホールディングスグループとして、世界首位のピッチ系炭素繊維事業に由来する知見をPAN系炭素繊維の領域に応用し、戦略重点分野である自動車や圧力容器、風力発電翼など、産業用途向けのソリューション提案力を強化する。

炭素繊維複合材市場では、ライバルである東レが世界的にシェアを伸ばしていることから、三菱ケミカルグループとしてリソースを集約して対抗していく。

また、グローバルに展開中のPAN系炭素繊維・複合材事業の製造・販売・開発にかかる事業インフラを活用し、ピッチ系炭素繊維事業を強化していく。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ『フリード』がニューレトロに!? ダムドが専用ボディキットのデザインを先行公開 発売は2025年冬
  2. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  3. さらなる人馬一体へ!NDロードスター用「リビルトエンジン」発売、価格は65万7800円
  4. メルセデスベンツ『Gクラス』、オープン「カブリオレ」復活へ
  5. 「ミニプリウスになったな」トヨタ『アクア』改良モデルの「ハンマーヘッド」採用にSNSも注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る