【東京オートサロン15】「接着剤」で剛性アップ! 横浜ゴムの意外なビジネス

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横浜ゴム ガラス用高剛性接着剤(東京オートサロン2015)
横浜ゴム ガラス用高剛性接着剤(東京オートサロン2015) 全 14 枚 拡大写真

WTCCやマカオGPにワンメイクでタイヤを供給し、ADVANブランドで世界的にも有名な横浜ゴム。9日に開幕した東京オートサロンでは、最新のADVANタイヤを装着した日産『GT-R』やBMW『i8』などを展示し来場者の注目を集めていたが、ブースの片隅にはタイヤとは一味違う展示が行われていた。

【画像全14枚】

横浜ゴムはタイヤ・ホイール事業のほかに、ゴルフ用品や工業・航空部品も手がけ、最近では航空会社ボーイングに飲料向けウォータータンクを供給している実績もある。工業・航空部品の中でも、「ハマタイト」ブランドで展開する「自動車用窓ガラス接着剤」は国内でトップシェアを誇り、ブースには新開発の「ガラス用高剛性接着剤」が展示されていた。

この接着剤の最大の特徴は、窓ガラスの強度を利用し車体剛性を高めるというもの。自動車の前後ガラスは、ボディにかかる荷重を一定量負担し剛性部品として機能する側面もある。剛性部品として重要なのは接着剤の固さ。接着剤が柔らかいと応力が逃げてしまい、ガラスの強度を生かせない。

「接着剤を固くすればいい」と聞くと簡単そうだが、固くしすぎてしまっては応力に耐え切れずガラスは割れてしまう。ガラスを割らずに強度を出すというのが重要なポイントで、横浜ゴムがこれまで培ってきた接着剤のノウハウがふんだんに注ぎ込まれているのだ。

横浜ゴムによると、実際にこの接着剤を使用した車両では従来のものに比べ、ねじり剛性が約40%アップするという。140km/hからのレーンチェンジを行った際のキャビンの歪みを測定すると、ボディ応答性は時間にして0.5秒から0.3秒に短縮するという触れ込みだ。

横浜ゴム MB材料技術部 副部長の三上洋史氏は「タワーバーなどのボディ強化パーツはサスペンション周りの強化しかできない。この接着剤を使うとキャビン周りの剛性を上げることができ、ボディ全体の応答性を高めることができる」とそのメリットを話してくれた。

さらに三上氏は「ロールケージなどを入れる場合、取り付けが複雑で車検などの要求も厳しいが、これだと飛び石などでガラスが割れた際に変えるだけで手軽に剛性アップができる。元々は自動車メーカーと共同で開発したものだが、チューナーさんの反応を見ると感触は良く、オートサロンでの反応を見ながら市販化を検討したい」と新製品をアピールしていた。

ブースでは、SUPER GTなどで活躍するレーシングドライバー、織戸学選手、谷口信輝選手のコメントも紹介され、両ドライバーとも特にリア周りの剛性アップに効果的と述べていた。

《橋本 隆志》

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