【東京オートサロン15】タイヤのファルケンがなぜ「AIR RACE」をスポンサーするのか

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ファルケン ブース(東京オートサロン2015)
ファルケン ブース(東京オートサロン2015) 全 18 枚 拡大写真

モータースポーツファンならむしろ馴染みのあるタイヤブランドだが、国内で「FALKEN」(ファルケン)を知る人はあまり多くないかもしれない。しかし、ドイツなどヨーロッパではフォルクスワーゲンなどが純正採用するなどメジャーなブランドといってよい。

【画像全18枚】

欧州で認知度が高いのは、モータースポーツへの長年の参加・支援が評価されてのことだ。とくに24時間レースで有名なニュルブルクリンクレースではオフィシャルパートナーにもなっており、コース上にファルケンの看板が大きく飾られているため、一般にもブランドが浸透している。

東京オートサロン2015のファルケンブースには、2014年の24時間レースに参戦した実際のポルシェ『911 GT3 R』が大きく展示されている。11月に青山に期間限定でオープンした「ファルケン・カフェ」にも同じポルシェが展示されていたが、こちらはレプリカだった。オートサロンではその実車を見ることができる。タイヤの展示では『ZIEX ZE914』が目立っていた。このタイヤについては住友ゴム工業 下川達也氏(ファルケンはダンロップ、グッドイヤーとともに住友ゴムグループの一員)に話を聞いた。

ZE914は、日本市場向けに開発されたファルケンのスポーティ&コンフォートタイヤ。高い操縦安定性と快適性を追求しているが、ウェット性能と環境性能(低燃費性・ロングライフ)もバランスさせている。近年、各社のスポーティー&コンフォートと呼ばれる若干マイルドなストリートタイヤがエコタイヤのラベリング表示に対応しだしている。ファルケンもその例にたがわず、このZIEX ZE914をラベリング表示に対応させてきた。

ファルケンは「FROM RACETRACK TO ROAD」をブランドコンセプトに掲げ、レース・競技シーンでの技術やノウハウを積極的に製品に反映するようにしている。また、欧州での評価が高いように、同社のフラッグシップタイヤ『AZENIS FK453』はアウトバーンで鍛えられたタイヤだ。ZE914が日本市場向けに開発されたというのは、高温多湿な気候や日本の道路事情・走行条件などを考えてのことだ(下川氏)。

車やタイヤ以外にもうひとつブースで注目すべきものがある。それは、今年の5月に千葉の幕張人工海岸で開催される『RedBull AIR RACE』のパネルだ。実はファルケンは千葉大会の公式スポンサーにもなっている。AIR RACEは空のF1などとも呼ばれる飛行機によるタイムトライアルレースだ。決められたゲート(巨大パイロン)を通過するタイムと飛行姿勢などを競う。

飛行機にも車輪はついているが、なぜ自動車タイヤのファルケンがAIR RACEをスポンサーするのだろうか。下川氏は「ファルケンはドイツ語で“鷹”を意味します。そのイメージがまさに大空をかっ飛ぶAIR RACEにぴったりだったからです」と答えてくれた。

古くはグラスルーツモータースポーツへのスカラシップやプライベータ支援、前述したニュルクルブリンク24時間耐久レースのオフィシャルパートナー、ポルシェGT3チャレンジカップジャパンへのタイヤ供給、そしてこのAIR RACE。ファルケンは根っからのレース好き企業なのかもしれない。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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