マレーシアの反テロリズム担当部門の幹部によると、マレーシア人の「イスラム国(IS)」参加者が渡航費用などを銀行や金融業者からの融資を通じて調達していると述べた。「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」が報じた。
少なくともISに参加した2人の女性が、民間融資を利用して資金を調達していることが分かった。一人はRHBバンクから2万リンギの個人融資を受けており、もう一人はライセンスを持った金融業者から6,000リンギの融資を受けていた。2人がマレーシアに帰国する可能性は低く、ローンが返済される可能性はほとんどないという。
こうした金融機関の融資を使った渡航費用の捻出方法はマレーシアにおけるISの幹部の呼び掛けを受けて広まったもので、警察の取り締まりにも関わらずISへの賛同や参加を求めるマレー・イスラムが絶えないという。これまでに少なくとも59人がISに参加しているとされ、65人以上が渡航しようとしていたところを逮捕されている。
(マレーシアン・インサイダー、1月11日)