空港運営を手掛けるマレーシア・エアポーツ(MAHB)によると、昨年の全国の空港利用者は8330万人で、前年比4.7%増となった。ザ・スター、ベルナマ通信が報じた。
マレーシア航空(MAS)のMH370とMH17の事故の影響で渡航者が減り、当初見通しを下回った。
一方で空港利用者は初めて8000万人を超えた。8330万人のうち80%がMASとエアアジアの利用者だった。国際線の利用者は4.9%、国内線は4.5%増加した。航空機の離発着回数は7.3%増加した。一方で貨物機の離発着回数は8.0%増加した。101万1904トンの貨物を取り扱い、2006年以降で取扱量が最多となった。
MAHBがブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)に宛てた声明によると、MH370便の事故の影響で特に中国から、MH17便の事故の影響で欧州からの渡航者が減少した。
12月単月では、全国の空港利用者が820万人となり、前年同期比で0.3%増加した。ロードファクター(座席利用率)は76.5%となり、2014年で最も高かった。
来年の航空利用者数についてMAHBは、2014年から3.0%増の8580万人となると見込んでいる。