【オートモーティブワールド15】東京R&Dコンポジット、風力発電用CFRP風車を初公開

自動車 ビジネス 国内マーケット
風力発電用CFRP風車
風力発電用CFRP風車 全 6 枚 拡大写真

東京R&Dコンポジット工業は14日に開幕した「オートモーティブワールド2015」で、柴田電機工業と共同開発中の風力発電用CFRP(炭素繊維強化プラスチック)製風車を初公開している。

東京R&Dコンポジット工業営業企画部の高石新グループ長は「我々のCFRPはまさにレース車両用のカウリングを始めとする自動車向けがメインだが、新しい産業、業界への進出のひとつとして風力発電のブレードを柴田電機と一緒に開発を進めており、その試作第1号機になる」と語る。

さらに「もともと柴田電機でこれとは別の形式の抗力型の垂直軸風車を試作していた。しかし抗力型の場合はヨットの帆の原理で回るので風が多少あれば回り始めるので起動性は非常に良いが、回転が上がりにくい。それに対して揚力型は回り始めが回りにくいものの、回り出すと高回転で回るのでトータルで発電効率の良い。そこで軽くフリクションが少ないということでカーボンに興味を持たれて我々に話がきた」と開発の経緯を明かした。

ただ「実際の起動性の確認の試験やマーケティングはこれから」で、実用化までにはまだ時間がかかるとしている。

東京R&Dコンポジット工業のブースにはこのほか、レース用二輪車カウリングやチタン合金とCFRPを一体成型・加工したロードバイク用のリアディレーラープーリーの試作品なども展示している。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツ『ウニモグ』、低床仕様登場…荷台高1200mm以下で作業効率向上
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. リアシートのない新型『ランドクルーザー250』発売!? 英国トヨタ工場で改造される“特別仕様”とは
  4. 幻のV12スーパーカーが100周年で復活か? SNSでは「クライスラーのイメージも変わる」と期待も
  5. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  3. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る