【オートモーティブワールド15】コネクテッドカーや統合コックピットを支える「R-Car」シリーズ…ルネサス

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統合コックピットでは、高精細動画の処理だけでなく、メーターパネルなどでは3Dグラフィックスのリアルタイム描画なども必要
統合コックピットでは、高精細動画の処理だけでなく、メーターパネルなどでは3Dグラフィックスのリアルタイム描画なども必要 全 4 枚 拡大写真

14日に開幕したオートモーティブワールド2015、ルネサスのブースでは、メータークラスタ、センターコンソール、エンターテインメント、さらにはスマートフォンなどモバイルデバイスを統合した未来のコックピットの提案モデルをデモ展示している。

この統合コックピットを実現するためルネサスは『R-Car』シリーズと呼ばれるソリューションを開発・提供している。このソリューションシリーズはエントリーモデル(R-CarE)、ミッドエンドモデル(R-CarM)、ハイエンドモデル(R-CarH)の3段階構成となっている。

エントリーモデルはディスプレイオーディオなど基本的なIVI機能を実現するための能力を持ったチップセット。ミッドエンドモデルは、センターコンソールとモバイルデバイスの統合まで可能なIVIやコネクテッドカー向けのソリューションとなる。ハイエンドモデルになると、処理速度、CPU、GPUの処理能力、メモリ、IOチャネル数などが拡大され、3D動画や高度な演算にも対応し、メータークラスタとの連携やCAN(車両制御用のLANネットワーク)のようなクリティカルなデータの利用も可能になる。

R-Carシリーズは現在第2世代まで進んでおり、R-CarM2はすでに量産体制に入っている。E2およびH2は2016年初頭を目指して開発が進められている。さらに2018年に量産開始を目指している第3世代のR-Carは、チップセットのシングルSoC化、仮想レイヤの導入によるリアルタイムOS(エンジン制御などクリティカルな処理を担当)とマルチタスクOS(IVIやコネクティビティを担当)の混在・協調を可能にしたいとしている。

《中尾真二》

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