【VW e-up! 試乗】「自動車らしい」走りと、ガソリン車以上のしなやかさ…島崎七生人

試乗記 輸入車
VW e-up!
VW e-up! 全 8 枚 拡大写真

起動がボタンではなく昔ながらのキーを捻る仕組みとは! 続けてセレクターを“D”にすれば発進可能。EVなのにあえて素朴にそうしている風なところが、まず気に入った。

デモカーにつき試乗車にはドアに大きなロゴが貼られたいたことを除けば、ガソリン車との外観の差はごく小さい。前後バンパーに加えられた細いリフレクターのデザインはセンスがいい。ルーフアンテナは基部がシャークフィンタイプで全高の数値が違うのはこのため。アルミホイールは専用デザインで、装着されるタイヤは165/65R15(ガソリン車の15インチは185/55)だ。

ガソリン車の『high up!』比で車重さは+240kg。このことと前述のタイヤサイズのおかげで、乗り味はガソリン車以上の重厚さ、しなやかさだ。

EVとしての走りは非常に自然。試せば発進直後にEVならではの強大なトルクも体感できる。が、通常走行は“ECO+”モード(ほかにECOとNOMALがある)でも十分に実用になるし、D1~D2~D3~Bの順で減速とブレーキ回生が強まるのを利用しながら、アクセル操作のみでの“1ペダル運転”も可能。セレクターがどのポジションでも必要な加速は得られ、高速走行もストレスを感じない。意図されてかどうかは不明だが、いかにもEVらしくヒューン!とモーター音だけが際立つ訳ではない走りっぷりに“自動車らしさ”を感じた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る