Fitbit 日本市場参入の理由と差別化ポイント

エンターテインメント 話題
Fitbitのウェアラブルデバイス
Fitbitのウェアラブルデバイス 全 13 枚 拡大写真

ヘルスフィットネス事業を展開するFitbitが1月22日、メディアブリーフィングを行った。「競争激化する健康系ウェアラブルのシェア拡大のためテコ入れ」と題しウェアラブル市場動向、日本市場でのプロモーション戦略、製品説明等を行った。

2007年サンフランシスコで設立され、現在従業員数500人超、48か国へ展開する同社は、4万の直営販売拠点を持つ。

◆単なるアクセサリ販売ではなく、コミュニティの創出に価値

Fitbitと、他社が提供するライフログバンドとはどのように違うのか。同社アジアパシフィックバイスプレシデント兼ゼネラルマネジャー ヨランダ・チャン氏は、5つのポイントを挙げる。

「豊富なラインアップ、すなわち製品や価格帯の幅が1つ目。2つ目は最先端であること。人々が使いたい、という欲求に近いものを追及している。3つ目は多くのユーザと繋がるプラットフォーム。150を超えるiOS、Android、Windows端末に加え、パソコンや提携アプリにも対応している」。

チャン氏は続けて「4つ目はコミュニティ。最大規模のコミュニティとソーシャルツールでユーザのモチベーションを高め、家族や友人みんなで楽しめるようにしている。同じことをしていても個人でやると続けるのが難しくなるため、Facebook等でのコミュニティをつうじてユーザ同士が励まし刺激あうことが行われている。すなわちコミュニティを創出しているのだ。5つ目はブランド価値。単なる付属品ではなく、ライフスタイルを表すひとつの商品として存在する。だから耐用性の高さにもこだわるし、操作の用意さ楽しさの追求につながる」という。

◆ライフログバンドユーザー3人に2人が装着、市場規模も2.2倍に

もっとも長く販売しているアメリカでの2013年のFitbit端末シェアは64%。2014年には67%へと拡大した。ライフログバンドを使用している人の3分の2はFitbitを装着していることになるという。「市場自体の規模も2.2倍となり、Fitbitブランド端末シェアも拡大している」(チャン氏)

ではなぜ日本市場へのアプローチを強め、日本へ新しい商品を投入するのか。ウー氏は「日本はアメリカと類似する点がある。」と述べ、トラッカーへの需要が日本でも2014年から2015年比だけを見ても2倍になるという見通しがあり、全体的な増加傾向が見られる(法人市場含む)ことを指摘した。

チャン氏は、このようなウェアラブル端末の市場展望だけではなく、日本人が健康への意識が高いことを、2つ目の市場参入理由として挙げる。

「20代から50代の日本人は自身の運動不足を感じている。十分に運動していると感じている人は全体のたった3分の1である。そして運動をしない理由の48%は“好きではないから”。38%は“スポーツが苦手だから”。32%は“忙しいから” であるが、こういった運動に対する意識を変えモチベーションをあげ、仲間とコミュニケーションを取り支えるツールとして導入できる」という。(チャン氏)

《北原 梨津子》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバルマークの方が似合う? 新型ダイハツ『ムーヴ』のスバル版にSNSも注目!
  2. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  5. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る