流線型電機のEF55、鉄道博物館で展示へ

鉄道 企業動向
東海道本線で旅客列車を牽引していた頃のEF55形。流線型の独特なスタイルが特徴だった。
東海道本線で旅客列車を牽引していた頃のEF55形。流線型の独特なスタイルが特徴だった。 全 2 枚 拡大写真

JR東日本と鉄道博物館は1月26日、高崎車両センター(群馬県高崎市)で保管されているEF55形電気機関車1両(EF55 1)を鉄道博物館で展示すると発表した。今後、展示に向けた整備を行い、ゴールデンウィーク前から展示を開始する予定だ。

EF55形は1936年、3両が製造された旅客用電気機関車。当時流行した流線型の形状を片側のみ採用した独特なスタイルが特徴だった。当初は沼津機関区に配置され、東海道本線で特急『燕』『富士』をけん引。太平洋戦争中は機銃掃射を受けており、その跡が現在も運転室に残っている。

戦後は1952年に高崎第二機関区(現在のJR貨物高崎機関区)へ移り、高崎線の普通列車などをけん引したが、1964年までに3両全車が引退。このうちEF55 1のみ中央鉄道学園に保存された。後に保存先が高崎第二機関区に移り、1978年には準鉄道記念物に指定されている。1986年に大宮工場(現在の大宮総合車両センター)で動態復元されてイベント列車などで運用されてきたが、2009年以降は高崎車両センターで保管されている。

鉄道博物館に移されるEF55 1は、本館の車両展示エリア(ヒストリーゾーン1階)で展示されることになっており、中央にある転車台上での展示も検討されているという。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ車体、『アルファード』『ヴェルファイア』をトヨタ自動車に生産移管、いなべ工場は商用車専用に
  2. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
  3. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』が日本導入…6月の新型車ランキング
  4. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  5. 「まさにアメリカンスポーツの最高到達点」1000馬力越えの『コルベット』にSNSも注目!コスパ最強ハイパーカー誕生か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る