国立天文台など、フィンレー彗星2回目のアウトバーストを観測

宇宙 科学
2回目のアウトバーストを起こしたフィンレー彗星の変化 1月16日の画像は石垣島天文台撮影、他は岡山天体物理観測所50cm望遠鏡撮影。
2回目のアウトバーストを起こしたフィンレー彗星の変化 1月16日の画像は石垣島天文台撮影、他は岡山天体物理観測所50cm望遠鏡撮影。 全 1 枚 拡大写真

国立天文台、兵庫県立大学などの研究チームは、フィンレー彗星の2回目のアウトバースト(急激な増光現象)の多色同時観測に成功した。

同研究チームは2014年12月中旬、フィンレー彗星の1回目のアウトバーストを発見し、2014年12月下旬から撮像観測によるモニターを続けてきた。

フィンレー彗星は、徐々に暗くなっていたが、2015年1月16日には、石垣島天文台1m望遠鏡に搭載した3バンド同時測光カメラ「MITSuME」が急激な増光を捉えた。

その後、同じくMITSuMEカメラを持つ岡山天体物理観測所の50cm望遠鏡による観測では、1月17日から19日にかけてバースト放出物と推測される、不規則なダスト雲が変化していく様子を確認した。この結果からフィンレー彗星は、2014年12月に引き続き、2回目のアウトバーストが起きたと見られる。

今回の発見について研究チームは「今回取得した画像を解析することによって、アウトバーストのメカニズムや、彗星探査機で調査することが困難な彗星本体の内部構造を調査することができる」とコメントしている。

《レスポンス編集部》

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