【新聞ウォッチ】スカイマーク経営破たん、自力再建を断念し再生法申請

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2015年1月29日付

●スカイマーク再生法申請、運航は継続、ANAに支援要請検討(読売・1面)

●トヨタ労組非正規の賃上げ要求へ(読売・9面)

●日本車の世界生産最高、14年8社2621万台、好景気の米中で伸び目立つ(朝日・10面)

●ガソリン続落136円台(朝日・10面)

●TPP日米合意の方向(毎日・1面)

●自動車国内生産プラス、昨年2年ぶり、軽が押し上げ(産経・2面)

●高速道復旧で談合化、公取委、13社を強制調査(産経・28面)

●高速道、逆走12%が認知症、14年計224件(東京・28面)

●欧州アコード販売終了、ホンダ、年内に、現地勢と競争激化(日経・13面)

ひとくちコメント

「イスラム国」による人質解放が緊迫しているが、日本の国内経済でも大きなニュースが飛び込んできた。JAL、ANAに次ぐ国内航空3位のスカイマークが自力での経営再建を断念、民事再生法の適用を東京地裁に申請し、受理された。当面、運航を続けながら、裁判所の管理のもとで再建を目指すという。西久保慎一社長が退任し、有森正和取締役が昇格。東京証券取引所はスカイマーク株式を整理銘柄に指定し、3月1日付で上場廃止にするそうだ。

きょうの日経が1面トップで報じたほか、各紙も1面や経済面で大きく取り上げている。大手航空会社では2010年1月に日本航空が破たんして以来5年ぶり。経営破たんした背景には格安航空会社との激しい競争などで搭乗率が低迷し、2014年度の最終損益が過去最大の136億円の赤字に陥る見通しで収益が悪化。さらに、世界最大の旅客機を購入する契約の見直しをめぐり欧州のエアバスから巨額の違約金を要求されるなど厳しい経営が続いていた。

各紙も「LCC参入シナリオ狂う」「エアバス投資失敗響く」(読売)、「積極策あだ」(朝日)、「傷広げたワンマン経営」(毎日)などとショッキングな見出しで取り上げている。

では、今後はどうなるのか。裁判所が指定した弁護士とともに支援企業を選定し、経営再建を目指すが、「投資ファンドのインテグラルが当面の資金を融資する方針」(日経)という。毎日によると「インテグラル主導の再建策が不調に終われば、新たなスポンサー選びを迫られる可能性もある」として、その場合、ANAホールデングスなどが有力候補となりそうだと伝えている。

ただ、裁判所が手続きを認めるかどうかもわからず、現時点では この先経営再建が順調に進むかどうかも疑わしい。

《福田俊之》

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