本物の線路上をウォーキング体験…西武鉄道、高架化完了記念イベント
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ウォーキングがおこなわれたのは、1月24日まで実際に列車が走っていた石神井公園~大泉学園駅間の仮上り線跡、約400mの区間。線路や枕木、砕石などがまだ残る線路内を係員の説明を聞きながら約15分ほどかけてゆっくりと歩いた。
仮上り線跡のすぐとなりに完成した本線を列車が行き過ぎると、参加者からは「おお、近いね」「かっこいい」などよろこびの声が上がった。イベントに参加した、「西武鉄道が大好き」という男子小学生は「いつも電車から見ている線路を歩けて嬉しかった」と大いに楽しんでいた様子。
今回はウォーキングのほか、西武鉄道の歴史を振り返ることができる展示、工事用作業車「軌陸車」や、線路保守作業のデモンストレーションなど盛りだくさんのイベントを開催。人気は踏切などに設置されている「非常押しボタン」。押しボタンを前にしたある子どもが「これ、押しちゃダメなのでしょ? 本当に押して良いの?」と説明員に話しかけ、会場に笑いが巻き起こる一幕もみられた。
西武鉄道は練馬区などと協力し、池袋線の高架化を進めてきた。踏切をなくすことによる渋滞の緩和や、高架下スペースの有効活用などと合わせ駅前開発にも取り組み、地域の活性化をはかる。一連の高架化は一旦完了となり、今後は側道の整備などがおこなわれる。
《宮崎壮人》