ANAホールディングスが発表した2014年4-12月期連結決算は、営業利益が前年同期比29.3%増の892億円と増益となった。
国際線の事業規模を拡大させた航空事業を中心に、売上高は同9.1%増の1兆2972億円と増収となった。
国内線は、7月から伊丹・札幌=青森線を新規開設したほか、ウィンターダイヤから羽田=中部線を新規開設、羽田=岡山・沖縄線を増便するなど、ネットワークを拡充した。この結果、旅客数・収入ともに前年を上回った。
国際線は、羽田空港発着枠の拡大に伴って、サマーダイヤから羽田=ロンドン・パリ・ミュンヘン・ハノイ・ジャカルタ・マニラ・バンクーバーの7路線を新規開設した。加えて、羽田=フランクフルト・シンガポール・バンコクの3路線を増便したことなどから旅客数・収入ともに前年を上回った。
また国内線貨物、国際線貨物も増収となった。
収益では、事業規模拡大に伴って燃油費などの営業費用も増加したが、増収効果で営業増益となった。
経常利益は同39.0%増の745億円となった。純利益は、全日本空輸が確定給付年金制度の一部を確定拠出年金制度に移行したこともあって、同57.2%増の523億円と大幅増益となった。
通期業績見通しは前回予想を据え置いた。