【スズキ アルト 試乗】欧州コンパクトのような調和、自動シフトのAGS…島崎七生人

試乗記 国産車
スズキ アルト F
スズキ アルト F 全 6 枚 拡大写真

「AGS」(オートギアシフト)。同社軽トラックの『キャリイ』を皮切りに、新型『アルト』にも搭載された…となると注目しない訳にはいかない。

AGS搭載車に試乗してみると、予想以上に自然な走りに感心した。変速時はもちろん、発進や停止、緩急さまざまな加・減速など、どの場面でも、その“仕事ぶり”にほとんど不手際を感じない…どころか、意識させない。

驚きの超軽量ボディがあってこそ…なのは大前提だが、だから余分なエンジン負荷がかからず、さらにマニュアルミッションの変速にも無理がない。そこでアクチュエーターなど自動シフトのメカも、プログラムも、カバレッジ内で周到に好バランスの設計がやりきれたのだろう。

シングルクラッチの2ペダル(自動シフト)は、これまで多くの車種を経験済み。けれど、最初からこれだけ好印象だった例はほとんどない。それほどの仕上がりだ。

13インチタイヤを履く「F」グレードの走りも実に素直。軽量だがしっかりしたボディのおかげで足が素直に動いてくれ、なので際立ったショックが少ないスムースな乗り味になっている。シューンシューンと思いのままに回るエンジンとともに、まるで欧州ベーシックコンパクトカーのような雰囲気が味わえる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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