“マイメロディ”仕様の ルノー カングー…大極社長「社内の抵抗に屈せずトライ」

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ルノー マイメロディカングー
ルノー マイメロディカングー 全 8 枚 拡大写真

ルノー・ジャポンはサンリオとコラボレーションした『マイメロディカングー』を公開した。これは、マイメロディ40周年を記念したイベントのために共同開発した世界に1台だけのクルマだ。

マイメロディ40周年の記念イベントとして、“思いやりお花屋さん”を3月3日の日比谷公園にてオープニングセレモニーを実施。その後3月7日に横浜赤レンガ倉庫など、3月から5月にかけて全国10カ所程度で開催する。その会場で移動式お花屋さんとして、このマイメロディカングーが使われる予定だ。

ルノー・ジャポン代表取締役社長の大極司氏によると、「ピエール・エルメ・パリとのコラボレーションで、カングーをベースにバックドアのカラーを変えた特別仕様車を作ったことがある。それがサンリオの目に留まり、声をかけてもらった」ときっかけを述べる。

「我々も、サンリオの40周年記念のイベントには絶対にカングーでないとだめだと(サンリオから)言ってもらったので、何とかやろうと決断した」と話す。

因みに「サンリオもピエール・エルメ・パリと現地でキティのコラボレーションを行っており、その関係で(ピエール・エルメ・パリとコラボした)カングーを知ったようだ」とコメント。

さて、ルノー・ジャポン社内は、当初あまりいい反応ではなかったという。「社内はスポーツカー好きが多いので、最初は抵抗がありました。しかし、自分は絶対にやると決めていた。その理由は、カングーしかこの企画のクルマとしては絶対に似合わない。ほかのワンボックスなどでマイメロ号は絶対に作れないという確信があったからだ」と話す。

「カングーのデザインの特徴は、どこにも直線がなく曲線で出来ており、しかも、リアドアが観音開きなので、間違いなく似合うと確信しトライしたのだ」と想いを語る。

最後に大極氏は、「今回のコラボレーションで、プロモーションなどの勉強をしたうえで、“カングー”というキャラクターを作ってもいいかなと思った。『ルーテシア』などでは出来ない、カングー独自の世界があってもいいかなと思っている」とした。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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