カーシェア人口拡大、スイスに次ぐ世界2位に…ジェイティップス調べ

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タイムズ カー プラス(イメージ)
タイムズ カー プラス(イメージ) 全 2 枚 拡大写真

ジェイティップスは、同社が運営するカーシェアリングの比較情報サイト「カーシェアリング比較360°」のデータベースを元にした、カーシェアリング主要8社の市場動向報告「2014年総括版」を公開した。

報告書によると、2014年12月時点のステーション数は2013年12月時点に比べ21.4%増加、ステーション車両台数は28.5%増加。2013年に比べて、2014年の伸び率は若干鈍化したが、順調に拡大は続いている。また昨年同様、ステーション数に比べると車両台数の伸長率が大きく、エリア単位での利用者数や利用頻度は引き続き増加していると思われる。

2014年は消費税増税による節約気運の高まりからカーシェアリングに注目が集まったこともあり、ステーション数は9000か所に迫る勢いを見せており、2015年には1万か所を突破すると予測される。またステーション車両台数は2014年で3000台以上増加しており、2015年には2万台に近づく見込みだ。

会員数は、業界トップの「タイムズ カー プラス」が2014年12月時点で43万人を突破。また、業界のパイオニアである「オリックスカーシェア」は、2014年3月末時点で10万5000人を超え、手堅く会員数を伸ばした。業界3位の「カレコ・カーシェアリングクラブ」も2014年は実質値下げとなる2度の料金改定で会員数を急激に増やしており、業界全体では会員数が前年から約10万人増の60万人に到達した模様だ。これにより日本の人口に占める会員数の割合は2014年1月の0.37%から0.47%まで上昇。カナダを抜いて、カーシェリング先進国のスイス(1.31%、2012年時点)に次ぐ世界第2位となることが濃厚だ。

会員数の増加では、2014年も単年で10万人以上増やした「タイムズ カー プラス」の独走状態となったが、短時間利用で業界最安値料金を打ち出した「カレコ・カーシェアリングクラブ」も健闘し、「オリックスカーシェア」と「カレコ・カーシェアリングクラブ」が首位「タイムズ カー プラス」を追いかけるという上位3強の図式が改めて浮き彫りとなる年だった。

ジェイティップスでは、こうした3強体制は2015年も継続すると予測。3事業者を中心に会員数も増加傾向で推移していくとみている。

《纐纈敏也@DAYS》

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