【JAIA50周年】活動の変遷…販売直結から、輸入円滑化のロビー活動へ

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メルセデスベンツ 600
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日本自動車輸入組合は、設立50周年を迎えたことを記念し、第35回JAIA輸入車試乗会において、特別展示を行った。

JAIAこと日本自動車輸入組合は1965年11月、輸出入取引法に基づく非営利法人として設立。「日本はようやく自動車の輸入が自由化され、ドルの割り当てから自由に運用できるようになった年で、梁瀬次郎氏が通産省(現経済産業省)にかけあい設立に至った」と話すのは、日本自動車輸入組合(JAIA)会員業務部長の岸田久教氏だ。

「当時は年間1万2~3000台しか輸入されていない時代で、価格も日本人の所得水準に比べて、ずば抜けて高く、まだまだ一般的な商品ではなかった。しかし、アメリカやヨーロッパのクルマ作りの歴史は日本よりずっと長い国々なので、優れた製品をどんどん輸入しようということで設立に至った」と話す。

設立当初は輸入車を浸透させるという目的で、外車ショーを主催するなど販売に直結する活動が主だった。しかしここ15年くらいは、各社が独自で販売に直結する活動を行うようになった。その背景として、1980年代から現地法人化が進み、インポーターの体制を各メーカーが直接行うようになったからだ。

岸田氏は、「そこで我々の主眼は、彼ら欧米のメーカーにとって、関税障壁と見えるような日本独自の法律や、規制や基準を出来るだけスムーズにクリアできるように、日本政府と自動車メーカーの間に立ってロビー活動を中心に行っているという団体になっている」と現状を語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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