【キャンピングカーショー15】軽トラックはホンダの原点…ホンダ N-TRUCK

自動車 ニューモデル 新型車
ホンダ N-TRUCK
ホンダ N-TRUCK 全 8 枚 拡大写真

ホンダがジャパンキャンピングカーショー15に出品した『N-TRUCK』は、“N”という軽自動車ブランドの世界を広げようと提案したコンセプトカーだ。

ホンダはNというブランド名で軽自動車を展開している。その中で、「新しい生活や、楽しい“ワクワク感”など、新たな価値観を提案できればという想いでスタートした」。それがN-TRUCKだと話すのは、本田技術研究所四輪R&Dセンターデザイン室室長の木越由和さん。

最初は個人の提案から始まった。「現在軽自動車は色々な装備などが付いて、サイズも大きくなっている。それらをすべて捨てる、“断捨離”というのがテーマだった」(木越さん)。

その提案をしたのは本田技術研究所四輪R&Dセンターデザイン室2スタジオの横内教一さんだ。「日本の平均乗車率は1.4人だ。そうすると後ろの席はいらないじゃないか。そんな普段使わないものを積んで走るのだったら、思い切って捨ててしまおうと考えた。ピックアップを作りたくて作ったのではなく、いらないものを削っていった結果、この形になった。因みに当初は『N-BOX+』に対して“N-BOX-(マイナス)”と呼ばれていた」という。

また、「今の時代、クルマはどんどん大きく広くなり、ユーザーも広ければいいと思っているが、実際に使わない人にとっては無駄なスペースで空気を運んでいるだけだ。そこで断捨離したのだ」(横内さん)と説明する。

もうひとつ、軽トラックにしたのにはわけがあった。ホンダが1963年に初めて四輪市場に参入した時のクルマが『T360』という軽トラックだったのだ。そのカラーはライトブルーがメインで、フロントには白抜きの大きな“H”マークがあった。横内さんは、「そのブルーのイメージを残しながらも古さを感じさせない色を作った。ルーフのホワイトは、T360のフロントのHマークの白をイメージに仕上げている」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. ジープ『チェロキー』新型、新写真からリアデザインが判明
  4. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  5. ジープ『レネゲード』2027年モデルに注目集まる…6月のスクープ記事ランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る