危険ドラッグ吸引後わずか10分で暴走、被告が起訴内容を認める

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昨年11月、北海道札幌市中央区内の国道36号で危険ドラッグ吸引後にクルマを運転、これを暴走させて歩行者1人に重傷を負わせたとして、危険運転致傷などの罪に問われた26歳の男に対する初公判が13日、札幌地裁で開かれた。被告は起訴内容を認めている。

問題の事故は2014年11月16日の午後5時30分ごろ発生している。札幌市中央区大通西4丁目付近の国道36号を走行中の軽乗用車が急ハンドルを切って路外に逸脱。道路左側の歩道に乗り上げ、歩道を歩いていた15歳の女子高校生に衝突。そのまま隣接する銀行の建物に衝突した。この事故で高校生は骨折などの重傷を負っている。

運転していた西区内に在住する26歳の男は意識が朦朧とした状態。危険ドラッグを吸引した直後にクルマを運転し、事故を起こしていたことも判明し、検察は自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致傷)や薬事法違反の罪で起訴していた。

13日に札幌地裁で開かれた初公判において、被告の男は「間違いありません」と陳述。起訴内容を認めた。

続いて行われた冒頭陳述で検察側は、被告が約2年前からストレス解消や高揚感を得る目的で危険ドラッグを使用していたことを指摘。事故の約1か月前にはドラッグ使用疑いで警官から職務質問を受けていたことも明らかにした。

事故当日は札幌市内で危険ドラッグを購入。その直後に吸引し、わずか10分後に事故を起こしていたことも明らかにしている。

《石田真一》

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