【ベントレー フライングスパー V8 試乗】W12に負けないプライドと“本物感”…吉田由美

試乗記 輸入車
ベントレー フライングスパーV8
ベントレー フライングスパーV8 全 24 枚 拡大写真
イギリスを代表する超高級車ベントレー。「スポーティな超高級車メーカー」のプライドは、変わることなく現在に受け継がれています。私がそのプライドを垣間見たのは、数年前に参加したベントレーの国際試乗会。

その時、日本から参加したのは私だけで、通訳の方を交えながら当時連載していたファッション誌の取材で開発の方にお話を聞きましたが、誌面への出演もあり、ファッション誌らしく「ベントレーらしい服装で」とリクエストしていたのに、全員、ベントレーがレース参戦してしたときのチームウェアを着てきたのです!

やんわり「私服で」と再度お願いしましたが、それが「一番ベントレーらしくてカッコイイ」と本気で思い、またレース活動をやりたいという強い意思表示でもあることがわかり、それ以上、私服をお願いすることはできませんでした。

と、そんなプライドは、もちろんクルマからも感じられます。それは、ベントレー『フライングスパーV8』も同じ。新型『フライングスパー』は、2013年のジュネーブショーでデビューし、3か月後、日本で発表。

2ドアクーペの『コンチネンタルGT』をベースにしたセダンバージョンが「フライングスパー」ですが、6リットルW12気筒ツインターボの「W12」に加え、昨年4リットルツインターボの「V8」がラインアップに加わり、価格も1945万円とベントレーで最もリーズナブル。とはいえ、パッと見にはマフラー口が「8」というデザインになっているだけでそのほかは同じ、くらいに感じます。

フライングスパーV8は、佇まいも“本物感”がありますが、それはありとあらゆる部分から感じることができます。乗り心地ももちろんそう。4段階のサスペンションが選べ、どのモードも乗り心地は抜群! 個人的には「コンフォート」が一番好き。そして私が自分で購入するなら「W12」よりも、少しでも車両が軽くて燃費のいい「V8」を選びますけどね。

■5つ星評価
パッケージング ★★★★
インテリア/居住性 ★★★★★
パワーソース ★★★★★
フットワーク ★★
おススメ度 ★★★★


吉田由美|カーライフ・エッセイスト
短大時代からモデルを始め、国産メーカーのセーフティドライビングのインストラクター経て2000年に「カーライフ・エッセイスト」に転身。クルマまわりのエトセトラについて独自の視点で自動車雑誌を中心に、テレビ、ラジオ、web、新聞、トークショー、講演会などで広く活動中。3つのブログを展開し、中でも「なんちゃってセレブなカーライフ」は1日約20万アクセスの人気を誇る。

《吉田 由美》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「めっちゃカッコよくない?」無限仕様の新型『プレリュード』が話題に、SNSではホイールにも「たまらない」の声
  2. 「ランクル250の対抗馬?」三菱の次期『パジェロスポーツ』は日本市場復活なるか、SNSでは期待の声続々
  3. 『GRスープラ』の後ろ姿が劇的に変わる! LEDテールランプ「Laser Style」が発売
  4. 「今までのルノー車にはないデザイン」6代目となった新型ルノー『ルーテシア』、ファンの注目は“F1由来”の技術
  5. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る