【マツダ ロードスター プロトタイプ 試乗】リアサスの動きに見る、原点回帰の志…石川真禧照

試乗記 国産車
マツダ ロードスター プロトタイプ
マツダ ロードスター プロトタイプ 全 24 枚 拡大写真

マツダが1989年に登場した『ロードスター』(当時はユーノスロードスター)は、現在3代目。この3代目は2005年にデビューしたので、すでに10年目を迎える。そろそろ次期モデルが気になるところ。

【画像全24枚】

マツダは着々と4代目を開発していた。その存在は明らかになったのは昨年9月。公開から約半年、ようやく最終生産型に近いモデルが完成した。さっそく、クローズドコースだが試乗する機会を得た。

用意されていたロードスターはフルチェンジした4代目。スタイリングの基本は現行モデルからの流れだが、ボディサイズは105mm短く、ホイールベースも15mm短い。幅は10mm大きくなった。しかし、驚異的なのは車両重量。なんと160~170kgも軽くなったのだ。まさにライトウエイトスポーツ。車重1000kgを実現した。

パワーユニットはこれまでの2リットルから、1.5リットルに変更された。131ps、150Nm。変速機は6速のATとMTが選べる。(北米版は2リットルエンジンが搭載される)

試乗したのはMT車。シートに座り、ホロを開ける。手動だが座ったままで腕を伸ばして開閉ができる。運転席からの前方視界は、左右のフェンダ―の峰が見えるので、車幅がとてもつかみやすい。

1.5リットルエンジンは7500回転まで回るのでスポーツカーを操っている気分を十分に楽しませてくれる。ハンドリングはやや重め。安定しているがコーナーをハードに攻めると、リアサスの柔らかさを感じる。しかし、これはマツダ開発陣の狙いどおりなのだ。

4代目を開発するにあたり、開発者は初代ロードスターの、誰にでも扱いやすいスポーツカー、という原点に戻そうとした。開発チームは、2、3代目はややマニアック方向にクルマづくりをしたというのだ。それを元に戻すということが、リアサスの動きに表れている。

つまり、もっとハードな走りを楽しみたい人は、スポーツキットを組みこんでください、という考え方なのだ。ここが理解されれば、4代目ロードスターは、多くの人たちに、それぞれのレベルで楽しめるライトウエイトスポーツカーとして人気を得るに違いない。

発売は6月、価格は現行モデルと大差のない200万円台に収まるハズだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア・居住性:★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

石川真禧照│自動車生活探検家
日刊自動車新聞社を経て1971年からフリーの自動車評論家。1982年、I.W.オフィースを設立、自動車を中心としたメディア活動を開始する。自動車を生活の道具として捉える評論を得意とし、「自動車生活探検家」を名乗る。

《石川真禧照》

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