【ホンダ ジェイド 発表】なぜ ストリーム の後継ではないのか?…開発者に訊いた

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ホンダ ジェイド
ホンダ ジェイド 全 12 枚 拡大写真

2015年2月12日にホンダは新型車『ジェイド』を発売した。3列シートの6人乗りミニバンで、背が低いことが特徴だ。しかし、背の低いミニバンといえば、これまでホンダは『ストリーム』を販売していた。ジェイドとストリームの関係はどのようなものだろうか? 開発者に訊いた。

【画像全12枚】

「ジェイドは日本だけではなく、中国、アメリカ、ヨーロッパという世界すべての地域を対応するクルマとして開発がスタートしました。ストリームの後継となると、制約ができてしまいます。カラを破るという意味で、後継車ではない新規モデルとして開発を進めました」とホンダの飯山洋一氏は説明する。開発のトップとなる開発責任者LPLを補佐する3人のLPL代行の一人であり、クルマの性能をまとめてきた人物だ。

グローバルカーとして開発されたジェイドは、その第一歩として2013年秋に中国に投入されている。

「中国での評判はいいですね。中国の方は2列目のシートを広くとりたいというニーズがあります。高級セダンにもわざわざロングホイールベース仕様を用意するほどですから。ただ、中国の方は3列シートを見て喜ぶんですけれど、やっぱり必要ないといって2列仕様を買っていく方が多いようです。2列シート仕様は2列目がベンチシートの5人乗り。日本向けにも、2列シートの準備ができていますよ」と飯山氏。ユーザーの求める声があれば、日本にも2列シート仕様の販売が可能だという。

「日本はミニバン市場が確立しています。ミニバンといえば3列なんです。ただし、3列シートを使いこなしているユーザーは、ユーティリティ・ミニバンを求めています。背が高くて、床がフラットなミニバンです。そうではなく、従来のストリームやオデッセイといったユーザーに聞くと、3列目シートを使うのは年に数回。エマージェンシー的です。でも、ちゃんと使えないと困る」

エマージェンシー的であるが、大人がしっかりと乗れるシート。というのがジェイドの3列目シートの考えであったという。ちなみに、中国向けと日本向けの違いは、どこにあるのであろうか?

「中国の方はゆったり乗りたいというので、乗り心地方向に振っています。日本はワインディングもありますし、ライバル車にはスポーティなクルマもあります。そこで走りはスポーティ。そして特徴を出そうということで、ハイブリッド・システムを開発しました。先進性に上質、スポーティと、よいとこ全部とろう。見れば格好良い! という狙いです」と飯山氏。

確かにジェイドの走りはミニバンではなくセダンに近い。しかし、その分、乗り心地は低速域でやや硬く、速度が高まるほどにフラットになるものであった。

「社内的に、ホンダらしさを表現しようと、スポーティな走りを具現化するということで、限界性能をきっちりとっています。その分、乗り心地はかなり締まったものになってしまった。そのせめぎあいはありましたね。そこで上質さをアピールするため、NV性能に力を入れています。特に静粛性の高さ。高速走行でも、1列目と2列目の人が普通に会話できるものを狙っています」

グローバルでの販売を見越して開発された新型車がジェイドであった。そのグローバルカーを日本市場のニーズにフィットさせるための工夫がハイブリッドの採用であり、上質さとスポーティな走りであるというのだ。

また、ストリームだけでなく、背が高くなってしまった『オデッセイ』の穴を埋めるという役割もジェイドには求められる。グレード編成がハイブリッドのみというのも、そうした日本市場の事情を勘案したのが理由ではないだろうか。

《鈴木ケンイチ》

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