国土交通省は、航空交通分野で研究開発の裾野拡大・促進を図るため、交通管制部の所有するデータのうち、2012年度の定期航空便の時刻・位置などのデータを提供すると発表した。
将来の航空交通システムの構築に向けた検討を行っている「将来の航空交通システムに関する推進協議会」(CARATS推進協議会)は、航空交通分野での研究開発促進のための諸施策を検討している。
大学などの研究機関から、交通管制部が所有するデータの利用に関して要望が寄せられていたことを踏まえ、2013年度、CARATS推進協議会が航空交通分野における研究開発を促進するため、交通管制部の所有するデータのうち、研究開発に有用な情報を提供する方針を決定した。
この方針に基づき、2014年度にCARATS研究開発推進分科会が具体的なデータ内容などを検討するとともに、関係者と調整した。この結果、2012年度の定期航空便の時刻・位置などのデータを提供することを決定した。
国交省では、これにより航空交通分野における研究開発が促進され、航空交通サービスの向上につながることを期待するとしている。