【スマートエネルギーウィーク15】水素インフラの救世主となるか…大陽日酸のハイドロシャトル

自動車 ビジネス 企業動向
大陽日酸の「ハイドロシャトル」
大陽日酸の「ハイドロシャトル」 全 4 枚 拡大写真

燃料電池自動車(FCV)の普及に欠かせないのが、言うまでもなく燃料となる水素を供給するインフラだ。その救世主となりそうなものが「スマートエネルギーウィーク2015」に登場した。大陽日酸の「ハイドロシャトル」がそうだ。

それは大型トラックに搭載されていて、日本全国への移動が可能。しかも、コストが従来型の約2分の1、2~3億円だ。会場では、このトラックの周りに人が集まり、どのような仕組みになっているのかと熱心に聞く来場者もいたほど。

「実は水素ステーションを安く、小さくつくるにはどうしたらいいかと突き詰めていた結果、大型トラックに乗せられる大きさになったんです。もちろんこの水素ステーションは地面においても問題がないので、FCVの普及度合いにあわせて、移動式で活用したり、固定式で活用したりと使い方を分けることができるので非常に良いものだと考えています」と同社関係者は説明する。

このハイドロシャトルは4月から千代田区で運用が本格的に開始され、その後、愛知県でも導入される予定で、とりあえず約5台が走るそうだ。「このハイドロシャトルをきっかけに、なんとか水素社会へのいい循環をつくっていきたい」とは同社関係者の弁だが、すでに同社の元には多くの問い合わせが来ているそうだ。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  3. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
  4. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  5. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る