【MWC 2015】日産ゴーンCEO「アップルのEV参入は歓迎」…EVと自動運転の未来語る

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【MWC 2015】キーノート:カルロス・ゴーン氏
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スペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2015(MWC 2015)」。イベント初日の基調講演にルノー日産CEOのカルロス・ゴーン氏が登場し、『Keys to the Connected Lifestyle』というテーマの元、電気自動車(EV)市場と自動運転の未来について語った。

米アップルが2月20日に本格的にEV開発に参入すること発表をしたが、これに対してゴーン氏は「アップルがEV業界に参画することは我々にとって良いニュースである」と語り、歓迎する姿勢をみせた。

その理由として、自動車業界以外の企業がEV開発に参加することで新しい風が吹き、それによってEV市場全体が盛り上がることで普及が進むとゴーン氏は考える。

自動運転については、「90%の事故はヒューマンエラーが原因。つまりそれを制限すれば事故は減らせる」とした上で、「2016年には交通渋滞時の自動運転を行う『レベル1』を実現し、2018年には高速道路での車線変更も含めた自動運転を行う『レベル2』を実現する。そして2020年にはより複雑な市街地での自動運転を行う『レベル3』を実現させる」と語った。

このレベル3の自動運転を実現するためには、走行中に周囲のものを認識し識別する必要と、刻一刻と変化する状況下でどのようにふるまうかの判断を行う必要がある。

「赤信号での停車中に、後ろからものすごいスピードでクルマが迫ってきたら、どのような判断を下すべきだろうか。そのまま停車し続けるべきなのか?それとも衝突を避けるために赤信号を無視して進むべきなのか?」とゴーン氏はその複雑な状況下での判断の難しさを挙げた。

ゴーン氏は自動車業界の未来について「ゆっくりとではあるが、着実に、多くの技術によって成長し続ける」と述べ、講演を締めくくった。

《石原正義》

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