首都高でひき逃げ、容疑車両を売却した男を逮捕

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2月中旬に東京都墨田区内の首都高速道路6号向島線の上りで、39歳の男性がひき逃げされて死亡した事件について、警視庁は3日、埼玉県川口市内に在住する62歳の男をひき逃げ容疑で逮捕した。男は事故後に車両を売却していたという。

警視庁・高速隊によると、問題の事故は2015年2月20日の午前5時50分ごろ発生している。墨田区向島5丁目付近の首都高速道路6号向島線の上り(片側2車線の直線区間)を走行していたトラックの運転者から「本線上に倒れていた人をはねてしまった」との通報が寄せられた。隊員が現場に急行したところ、第1車線上に埼玉県八潮市内に在住する39歳の男性が倒れており、現場で死亡が確認された。

この男性が乗っていたとみられるバイクは現場の約2km手前に倒れており、警察では男性が本線上を現場付近まで歩いてきた可能性もあるとみて調べを進めてきたが、目撃情報が無いこともあり、「バイクが転倒していた付近ではねられ、現場付近までひきずられてきた」と最終判断。通行記録から事故が起きた時間帯に通過したとみられる車両を抽出し、その運転者から事情を聞いていた。

その結果、事故が起きた時間帯に現場を通過したトラクターヘッドが捜査線上に浮上。この車両が事故直後に中古車販売業車へ売却されていたことが判明し、車両の検証を行ったところ、前輪から血痕を発見。死亡した男性の着衣に残されていたタイヤ痕も一致したことから、これが容疑車両と断定。事故当時に運転していた62歳の男を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

聴取に対して男は「事故を起こしたことはない」などと供述。容疑への関与を否認しているようだ。警察では車両を処分した件について男を厳しく追及するとともに、事故発生の経緯をさらに詳しく調べる方針だ。

《石田真一》

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