川崎近海汽船は、岩手県宮古港と北海道室蘭港を結ぶ新たなフェリー航路を2018年に開設すると発表した。
東日本大震災後、三陸沿岸道路、宮古盛岡横断道路の開通が急ピッチで進められており、宮古港から岩手県内各地、仙台、首都圏へのアクセスが大幅に向上する見通し。トラック事業者からドライバーがフェリー乗船中に、継続して8時間休息がとれるように、10時間で結ぶ新航路開設のニーズがある。
また、宮古港、室蘭港とも、近隣に国立公園など、観光資源が豊富で旅客需要が見込まれる。これらを背景に、速力20ノットで宮古~室蘭間325kmを10時間で結ぶフェリーを就航することで、輸送需要を取り込んでいく。
運航計画は1日1往復で、航海時間は10時間、停泊2時間で通年運航する。
宮古市、室蘭市などの地元自治体は、フェリー航路誘致に積極的で、トラック事業者を中心に、同航路の開設に強い期待を持っているとしている。