欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは3月10日、2月のフォルクスワーゲンブランド(乗用車)の世界新車販売の結果を公表した。総販売台数は約41万3700台。前年同月比は1.5%増と、5か月ぶりに前年実績を上回った。
1-2月の市場別販売は、最大市場の中国(香港を含む)が、前年同期比0.9%増の44万1600台。中国を含めたアジア太平洋地域は、0.6%増の47万5200台以上を売り上げる。
また、北米の1-2月実績は、前年同期比3.6%増の8万5700台。このうち米国は、4万9200台にとどまり、前年同期比は2.8%のマイナス。
信用不安からの回復傾向を示している欧州は1-2月、前年同期比0.6%増の24万68000台。このうち、西欧(ドイツを除く)は、3.8%増の12万9600台。地元ドイツは6.7%増の8万5900台と、プラスを維持した。ロシアは前年同期比40.1%減の1万2000台と、減少が続く。
2014年のフォルクスワーゲンブランド(乗用車)の世界新車販売台数は、初の600万台超えとなる約612万台。2015年1-2月実績は、前年同期比1.6%減の92万0700台だった。同社のクリスティアン・クリングラー営業担当取締役は、「世界市場の状況は、引き続き厳しい」と述べている。