理研の研究グループ、「新星」爆発で高温プラズマが宇宙で拡散する様子を観測

宇宙 科学
左:ペルセウス座全体の写真。赤丸がペルセウス座GK。可視光(撮影:デジタルスカイサーベイ)。右:ペルセウス座GKの拡大写真。茶色が可視光(撮影:ハッブル宇宙望遠鏡)、マゼンタが電波(撮影:超大型干渉電波望遠鏡群)、青がX線(撮影:チャンドラX線観測衛星)の強度分布を示す。3つの望遠鏡で撮影した画像を重ね合わせている。
左:ペルセウス座全体の写真。赤丸がペルセウス座GK。可視光(撮影:デジタルスカイサーベイ)。右:ペルセウス座GKの拡大写真。茶色が可視光(撮影:ハッブル宇宙望遠鏡)、マゼンタが電波(撮影:超大型干渉電波望遠鏡群)、青がX線(撮影:チャンドラX線観測衛星)の強度分布を示す。3つの望遠鏡で撮影した画像を重ね合わせている。 全 1 枚 拡大写真

理化学研究所(理研)放射光科学総合研究センター 放射光イメージング利用システム開発ユニットの、武井大基礎科学特別研究員を中心とする共同研究グループは、新星爆発の衝撃波によって加熱された高温プラズマが、宇宙で拡散する様子を初めて観測したと発表した。

共同研究グループは、1901年に新星爆発を起こした「ペルセウス座GK」に着目。ペルセウス座GKは、2000年に米国のチャンドラX線観測衛星に搭載された、X線望遠鏡で撮影された写真に、衝撃波で過熱された高温プラズマの痕跡(X線)が検出されている。

共同研究グループは2013年に同望遠鏡で追従観測し、高温プラズマが広がる様子を捉えることに成功した。また、2000年に撮影された写真と比較した結果、地球から約1500光年の距離にあるペルセウス座GKの爆風が、ガスの温度を約100万度に維持しながら、14年間で0.01光年(約900億km)ほど広がったことを突き止めた。

《レスポンス編集部》

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