日立のスコットランド向け電車、正式契約…234両を納入へ

鉄道 企業動向
日立がアベリオに納入するAT-200のイメージ。2017年から営業運行を開始する予定だ。
日立がアベリオに納入するAT-200のイメージ。2017年から営業運行を開始する予定だ。 全 1 枚 拡大写真

日立グループの英国鉄道システム事業会社「日立レールヨーロッパ」はこのほど、オランダに本社を置く鉄道運行会社「アベリオ」と、標準型近郊電車「AT-200」3・4両編成70本の納入と保守に関する契約を正式に締結した。日立製作所が3月12日発表した。

AT-200は、日立が海外市場向けに開発を進めているセミ・オーダーメイドタイプの標準車両「グローバルA-Train」シリーズのうち、英国市場向けの近郊車両。日立は2014年10月、アベリオから優先交渉権を獲得していた。AT-200の正式契約は今回が初めてになる。

最高速度は160km/h、車両の長さは23mで、耐用年数は35年としている。車内にはテーブルやトイレ、LED照明などを標準で装備し、全ての座席に電源コンセントと無線LAN(Wi-Fi)を備える。車両の後方と連結部には乗客が利用できる広いスペースを確保する。

日立が今回納入するのは3両編成46本と4両編成24本の計234両で、このうち最初の7本は笠戸事業所(山口県下松市)で製造。残りの63本は、今年中に操業を開始する予定の英国工場(ダーラム州ニュートン・エイクリフ)で製造する。

アベリオは英国北部のスコットランド運輸省から、スコットランドにおける鉄道運行のフランチャイズ権を獲得している鉄道運行会社。AT-200の営業運行開始は2017年を予定しており、エジンバラ~グラスゴー線やスターリング~アロア~ダンブレーン線などで運行される。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る