竹内力、小沢仁志ら強面俳男優が、バブル絶頂期の夜の街で暴れまわる

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PS4『龍が如く0』プレイレポ…80年代を舞台に繰り広げられる、桐生&真島のバトルスタイルをチェック
PS4『龍が如く0』プレイレポ…80年代を舞台に繰り広げられる、桐生&真島のバトルスタイルをチェック 全 12 枚 拡大写真

セガより3月12日に発売された、PS4/PS3『龍が如く0 誓いの場所』は、架空の歓楽街である神室町と蒼天堀を舞台に、愛・人情・裏切りなどさまざまな人間ドラマを描いてきた『龍が如く』シリーズの最新作。これまでは現代日本を中心に、スピンオフでは時代劇にも挑戦してきた本シリーズですが、今回の時代設定は1988年。空前の好景気に湧く東京と大阪で、若き日の桐生一馬と真島吾朗の生き様が描かれていきます。

今回は、このバブル全盛の時代に、欲望の渦に翻弄されながらも生き抜く男たちの戦いを中心に、磨く抜かれた映像や演出、膨大に用意された遊びの数々を紹介していきます。

PS4ではじめて描かれる、神室町と蒼天堀

本作は神室町と蒼天堀という、シリーズのプレイヤーであれば見慣れたマップがメインの舞台となります。しかし今回は1988年と、約27年も昔の時代。ということもあって、現代とは微妙に違う箇所が随所に見られ、視覚的にも楽しませてくれます。

現代の繁華街との大きな違いといえば、建物の外装が最たる例です。今よりもきらびやかなネオンに包まれ、夜であろうとギラギラと輝くその姿はバブル時代の象徴のように感じます。といっても、筆者は1986年生まれなので、当時のことを知っているわけではありません。しかし、かつて映画やテレビ番組で見た、誰もが想像する80年代が表現されており、当時を知らない人でも「昔はこうだったのか」と、違った気持ちで楽しめるのも事実。また、散乱しているゴミであったり、行き交う人々の服装や聞こえてくる会話であったりと、細かなところにも、ここが80年代であることを思わせる仕掛けが散りばめられています。

なお、建ち並ぶビルや店舗の中には、実際に中へ入れるものももちろん存在します。その店名や外装が今とはまったく違う点も、筆者としては面白く感じるポイントでした。シリーズの経験者であっても、新しい発見がいくつもあります。

そして本作にとって大きな注目ポイントとなっているのが、神室町と蒼天堀がPS4で描かれているということです。どちらの町も『龍が如く5 夢、叶えし者』以来の登場で、もちろんPS4で描かれるのは初めてのこと。ハードのパワーのおかげもあって、今まで以上に住人の生活感を感じられる仕上がりになっていることは間違いありません。

小沢仁志さん、竹内力さん、鶴見辰吾さん、中野英雄さん、井浦新さんといった俳優陣の演技も魅力のひとつ。上記の俳優陣は、いずれも『龍が如く』初出演の人ばかり。極道を描く『龍が如く』シリーズに小沢仁志さんや竹内力さんが出演していなかったのも少し意外ですが、そんな方々が満を持して声はもちろんフェイスモデルとしても出演するので、映画ファンにとっても注目すべき点は多いでしょう。

桐生と真島、それぞれのプレイスタイルは?

続いては、本作の主人公である桐生と真島を操作しての喧嘩バトルを見ていきます。まずはゲーム開始直後から操作することになる桐生一馬。彼のバトルスタイルは大きく分けて3種類あり、その中でももっともオーソドックスな戦い方となるのが「チンピラスタイル」です。これは殴る、蹴る、掴む、投げる、あるいは武器を手に持ち戦うといった、桐生が元々持っている能力を十二分に発揮するスタイルと言えます。シリーズの経験者であれば、すぐに馴染めるのもこのスタイルです。

そして、高速連続攻撃を可能にしたのがラッシュスタイル。こちらはスウェイやウィービングで敵の攻撃を華麗にかわしながら、隙を見て反撃に出るのが基本的な戦術となります。一発のダメージは他のスタイルよりも少ないものの、連続攻撃をある程度成功させると、敵を気絶状態にできます。そのため、上手くはまれば一方的に殴り続けることだって可能なのです。

最後はその場の武器や敵を自動で掴んでくれる壊し屋スタイル。動き自体は鈍くなるものの、敵に囲まれたときには無類の強さを発揮します。また、通常では○ボタンで武器を掴むアクションが必要になるのですが、それを省けることは小さいように思えてかなり重要。これだけで、ストレスなく武器による攻撃が可能になっています。

桐生を操作する際には、上記の3種類のスタイルを上手く使い分けて戦います。スタイルはバトル中でも瞬時に切り替えることができるので、敵の戦い方や数、アイテムの有無などによって適切に対応するのがポイントになります。もちろん、自分が気に入ったスタイルを徹底的に極めるやり方でもクリアは可能。このあたりの間口の広さは『龍が如く』ならではといえるでしょう。

なお、本作での成長システムは、経験値ではなくお金を消費することで強化することになります。強化項目は多岐にわたりますが、高いものでは1億以上払わなければ解除されないものもあります。とはいえ、本作には神室町を舞台にした不動産シミュレーションゲーム「神室町マネーアイランド」なども用意されており、お金の稼ぐ方法は以前とは比べ物にならないほど多いため、じっくり遊んでいれば、自然と相当な金額が貯まっているはず。戦闘でも、敵を倒すごとに大量のお金が手に入るので有効活用しましょう。

満遍なく成長させるためには途方も無い金額が必要になりますが、その分楽になっている部分があるのも事実。1回の戦闘で50万くらいは手に入るので、回復アイテムの購入に困ることはありませんでした。序盤から大量の回復アイテムを持って行けるという意味では、ライトユーザーでも遊びやすくなっていると思います。

さて、話を元に戻して、次は真島吾朗のバトルスタイルを見ていきます。真島もやはり3種類のバトルスタイルを持っており、基本となるのが喧嘩師スタイルです。桐生と同じくつかみ技などが可能なため、どんな敵を相手にしても安定した戦い方ができます。一方で足技を絡めた、いかにも真島というトリッキーな戦法も行えます。

そして、トリッキーな戦法をさらに突き詰めたのがダンサースタイルです。ブレイクダンス特有の回転する動きを戦闘に取り込んでおり、軽快な動作で敵をなぎ倒していきます。特に回転攻撃は周囲の敵を一掃できるので、大量の敵を相手にするときはおすすめです。

最後となる3つ目は、金属バットを手に持ち戦うスラッガースタイル。ここまでに紹介した2つのスタイルとは打って変わって、スイングによるパワフルな戦い方が特徴です。真島特有のフットワークは失われてしまうものの、一撃の重さはかなりのもの。また、バットによる防御は非常に固く、並大抵の攻撃ではダメージを喰らいません。常にバットを持っているため、他の武器を手に取れないデメリットはあるものの、使いこなせば主力になる可能性も秘めています。

戦闘の楽しさはシリーズ随一! やりこみ要素にも期待

複数のスタイルと切り替えて戦うバトルシステムは前作『龍が如く 維新!』の流れを汲んでいます。しかし、よりスムーズにスタイルを切り替えられるようになるなど、進化した箇所は多いです。さらにそれが2人の主人公に増えたことで、自分な得意なスタイルを確立する楽しさは、格段に増しています。

もちろんサブイベントや遊びの要素も充実しており、なかなかメインストーリーを進められない嬉しい悩みは健在です。中にはシリーズで出演したキャラクターが、若くなって登場するそうなので、そのあたりも見どころのひとつになるでしょう。

また、本作と連動する「龍が如く0 基本無料アプリ for PlayStation Vita」も現在配信中ですので、最後にこちらにも触れておこうと思います。このアプリでは、賭場やカジノでミニゲームを遊ぶことができ、勝負に勝てば大量のお金が手に入ります。そして入手したお金は、本編へ持ち込むことも可能。お金が重要な要素となっているだけに、ちょっとした空き時間にでも遊んで見る価値は充分あります。

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『龍が如く0 誓いの場所』は発売中で、価格は8,190円(税別)です。

(C)SEGA

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《ユマ@INSIDE》

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