【ジャガー Fタイプ Rクーペ 試乗】とんでもなく速く、ジェントルで、どう猛…諸星陽一

試乗記 輸入車
ジャガー Fタイプ Rクーペ
ジャガー Fタイプ Rクーペ 全 5 枚 拡大写真

ジャガーのラインアップのなかでもっともピュアなスポーツモデルと言えるのが、『Fタイプ』。『Eタイプ』の後継モデルとして50年ぶりに登場した2シーターだ。

【画像全5枚】

Fタイプはクーペとコンバーチブルの2つのボディタイプが用意される。ベーシックモデルに搭載されるエンジンは340馬力のV6スーパーチャージャーだが、試乗車のFタイプRに搭載されるエンジンはスーパーチャージャー付きV8の550馬力。強大なトルクとパワーはエキサイティングな走りをジャガーに与えている。

リモコンキーを操作するとデプロイアブルドアハンドルと呼ばれるビルトインされたドアハンドルがせり出し、車内へのエントリーを可能にする。クルマに乗り込むと、ジャガーらしいシンプルなメーターまわりとステッチが生かされたインパネやコンソールが目を引く。

走り出しはスムーズでジェントル。V6に比べると、太く低いエキゾーストノートが特徴で、そのポテンシャルの深さを感じ取ることができる。FタイプRには走りのモードを変更できるスイッチが装備されていて、ノーマルモードで走っている限り、よく動くサスペションに助けられながらゆったりとしたクルージングを楽しむことができる。

ところがダイナミックモードを選ぶと性格は一変する。エンジンの出力特性はどう猛なものとなり、エキゾーストノートはさらに音量と音質が走りを予感させるエキサイティングな要素を含んでくる。高速道路を走行中、アクセルを奥深くまで踏み込めば、まさに身体がシートバックに押しつけられるような加速を味わうことができる。

ダイナミックモードでは足まわりも固くなり、走りはピュアスポーツに変わる。リヤタイヤはアクセルコントロールに敏感に反応。ステアリングが切れた状態で不用意にアクセルを踏み込めば、リヤタイヤがブレイクする。もちろん安全デバイスは装備されているが、ダイナミックモードでは効果が薄い。

後輪駆動で500馬力を手なずける楽しさは格別のものだが、それなりのリスクも伴う。それを解消してくるであろう4WDも追加になったとのことなので、さらにジャガーFタイプの世界は広がって行くことだろう。なお車両本体価格は1327万円というこのFタイプ。評価の★印については、価格を考慮しないものとした。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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